基本は「買い」

米ドルやユーロなどは、買いだけでなく売りも交えて相場が形成されるのに対して、豪ドルはどちらかというと、買いが優位になる通貨です。

高金利通貨であることから、円などの低金利通貨を売り、豪ドルを買うことによって金利差を得るというキャリートレード的な取引が活発に行われるからです。

そのため、豪ドル/円の為替レートの動きを見ると、豪ドル高が進む局面では、比較的中長期のトレンドを伴って豪ドル高・円安が進む一方、一旦売りが出てくると、利益確定の豪ドル売りと、損切りの豪ドル売りがあいまって、一気に豪ドル安が進む傾向が見られます。

加えて、米ドルやユーロに比べると、市場での取引高が少なく、相対的に流動性が低いため、為替レートの値動きが激しくなる傾向もあります。

また資源国通貨であることから、原油価格や金価格などの資源・エネルギー価格が上昇すると、それに伴って豪ドルも買われやすくなります。

オーストラリアは、採掘した資源を中国向けに多く輸出しているため、中国の経済情勢も、豪ドル相場に影響を及ぼします。基本的に、中国の経済が好調になると豪ドルが買われ、逆に不振になると豪ドルは売られる傾向も見られます。

スワップ狙いでも利食いを忘れずに

2012年4月現在、円売り・豪ドル買いを行った際に得られるスワップポイントは、年率換算で4%程度になります。これはレバレッジをかけずにポジションを取った場合で、仮にレバレッジを2倍にすれば、証拠金に対するスワップポイントの利回りは年率8%前後になります。

したがって、豪ドルに投資する際は、中長期的なスタンスでスワップポイントを確保していくという前提で、ポジションを取る投資家も少なくありませんが、前述したように、豪ドル安が進むと一気に下げる傾向も見られるので、常に損切りのレベルをしっかりと押さえると同時に、ある程度の為替差益が得られたら、きちっと利食いを行う習慣を身につけるようにしましょう。


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。