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北京ショーに見る、日本メーカーの存在感の薄さ(2ページ目)

世界最大規模になった北京ショーで展示された日本車を見たが、どれも唸らされるものばかり。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

思わず唸ってしまった、トヨタ「チン」

トヨタの『チン』もガイドのセンスじゃ全く理解できないピカソ風のデザインである。ホンダのコンセプトSと同じくカローラ級のクルマだという。今回のショーで共通シャシを使う4ドアセダンモデルとハッチバックが出展されていたけど、両車ともうなるばかり。読者諸兄はいかがか。
好みがはっきり分かれそうなトヨタの「チン」

好みがはっきり分かれそうなトヨタの「チン」


残念ながらガイドは「欲しい」とは思えなかったのだが…

残念ながらガイドは「欲しい」とは思えなかったのだが…


これまた中国メディアの反応を調べてみると、コンセプトC以上に「?」というイメージ。良いんだか悪いんだか解らないけれど、欲しいデザインじゃないという評価のようだ。せっかく高額の予算を投じてショーモデルを作るのなら、雑誌のスクープイラストのようにカッコ良くすればいいのに。

もっと考えさせられたのが中国で開発&生産されるという、妙に尖ったフロントデザインを特徴とするハイブリッドのコンセプトカー『ユンドン・ショワンチン』だ。窓ガラスに張られた「ショワンチン」という漢字からして脱力します。中国の人はカッコ良いと思うのだろうか。
いろいろ心配になってしまったトヨタのコンセプトカー「ユンドン・ショワンチン」

いろいろ心配になってしまったトヨタのコンセプトカー「ユンドン・ショワンチン」


ホンダとトヨタは中国市場で伸び悩んでしまっている。客観的に見たら「もっと素直に楽しくカッコ良いクルマを提案すれないいのに」と考えます。今回出展されたコンセプトカーを見てると、どれも複雑過ぎる感じ。20年前の日本に戻って元気良いクルマを出せばいいのに。


日本メーカーの伸び悩みが見えてしまった今年の北京ショー

改めて説明するまでもなく、中国はアメリカを抜いて(金額ベースでは依然アメリカの方が圧倒的に大きい)世界最大の自動車消費国になったし、日本車にとって「伸び」が期待できる重要な市場でもある。中国でシェアを稼がなければ、日本車も世界的に防戦一方になってしまう。

トヨタとホンダの出展内容を分析し、中国の反応を調べてみたが、伸び悩んでいる現在の状況は変わらない感じ。存在感を示せなかった、ということです。もちろん新しい戦略を練っているとは思う。かくなる上は、ぜひとも来年の上海ショーで「日本勢凄い!」と驚かせて欲しい。

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