歩数計と活動量計の違い
見た目が似ていることもあり、歩数計と活動量計の違いについてよくわからないという人も多いようです
2009年に一般向けの活動量計が登場してから3年ほど。ずいぶんその名が知られてきたとはいえ、見た目が似ていることもあり、歩数計と活動量計の違いについてよくわからないという人も多いようです。
歩数計は基本的に、歩行時のデータを取りますが、活動量計は3次元の体の動くを加速度で計測し、計算式に当てはめて消費カロリーを算出します。つまり、歩行時のものだけでなく家事やオフィスワークなどのちょっとした動きによる消費カロリーまで計測するのが活動量計なのです。じっとしている時の消費カロリー(=安静時代謝)も表示し、1日のトータルな消費カロリーがわかるので、摂取カロリーとのバランスが取りやすく、ダイエットにも効果的です。
歩数計は「1日に何歩、歩いたか」をチェックするほか、歩行距離や歩行時間、歩行速度、歩行時の消費カロリーを表示するなど、「歩行時」においてのさまざまな数値を表示します。家事や仕事中に数歩ずつ繰り返し歩いてもカロリーは消費されますが、ウォーキングとは異なるので、「歩行」とはみなされません。メーカーにもよりますが、だいたい4~10秒未満の歩行はカウントしない仕組みになっています。
それに対して、わずかな体の動きも察知して1日のトータルでの消費カロリーを表示してくれる活動量計は、日頃なかなか積極的に体を動かす時間がとれない人にも、励みになるはず。エスカレーターに乗らずに階段を使う、歩く時には速足を心掛ける……など、意識的に毎日の行動を変えていくきっかけづくりにもなるのが活動量計だといえるでしょう。