「公開範囲」にご用心
「Facebookはプライバシーが心配」という多くの方が誤解しているのは、「Facebookはすべてのコンテンツが公開されてしまうのではないか」という点です。知らない方も多いのですが、Facebookにアップするコメントや写真は、個別に公開範囲が設定できます。「自分のみ」「家族や親しい友達など特定の人まで」「友達まで」「友達の友達まで」「公開」と設定を分けられるので、そこをキチンと管理することで、プライバシーを守ることができますし、「自分のみ」にして、日記代わりに使うことだって可能なのです。
公開範囲が「友達まで」ならば、自分の知っている方の範囲でとどまりますが、「友達の友達まで」としてしまうと、自分が全く知らない人にも公開されてしまう、など、情報がどこまで拡散していいくのかをきちんと理解したうえで、コンテンツをアップすることが大事です。この使い分けができれば「昨日は言い過ぎちゃった。ごめんね」の様な家族向けのメッセージを友人にも公開してしまったり、周囲に内証で出かけた旅行のプライベートな写真を見しらぬ人に公開しなくてすみます。旦那様と「友達」になっていないからといって旦那様の悪口を書きこんだら、まわりまわって、旦那様本人の耳に入った、なども十分あり得ますので要注意。必要な人に必要な情報を届ける方法が分かれば、リアルな知人との交流をいろいろと楽しむことができます。
Facebookの夫婦仲向上に役立つ使い方
利用上の注意点が分かったら、まずは夫婦それぞれが自分のアカウントを作ってみましょう。もちろん、それをお互いの「個人的な場」として「友達」や「家族」に設定しないのも悪くはないですが、せっかくなら夫婦で「つながって」みましょう。PCはもちろん、スマートフォンなどからも気軽に書き込みができるので、ちょっとしたつぶやきをアップしたり、おいしかったランチの写真をアップしてみたり……。メールと違って、返事をかかなければいけない、というプレッシャーなしで、緩やかに相手の存在を感じて繋がることができます。「あ、こんなところがあったんだ」とそれぞれの意外な一面を発見することができるかも……。
また、妻の友人、旦那様の友人などは意外に知らないもの。旦那様のフェイスブックを眺めていると、旦那様の友人関係も自然と把握することができます。
もちろん、Facebookのアカウントは緊急時のコンタクト先としても役に立ちます。先の東日本大震災の時には、通信制限がかかり、ほとんど通話もメールもできなかった携帯電話の代わりに、ツイッターやFacdebookで安否確認をしたという人も少なくありませんでした。いざという問いに「つながる」手段をたくさん持っているに越したことはありません。
現実とネット上の壁を取り払い、つながることのできるフェイスブック。上手に使いことで、現実の夫婦のきずなをより強くしてくれるサービスといえそうです。