注文住宅/家づくり物語 実例を通して

工事の流れと施主のつぶやき/M邸・第7回

間取りが決まると、次に実施設計、そしていよいよ工事が始まります。地縄張り、基礎工事、上棟式、木工事、サッシ・設備機器取付け工事などなど。今回は現場でのチェックポイントを解説すると共に、実際に現場を見た施主のつぶやきを紹介します!

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド

第7回 工事の流れと施主のつぶやき

間取りが決まると(基本計画)、次に実施設計です。A2用紙の大きさで約40枚前後の図面を書き、施工会社に工事見積りを依頼します。この間に建築確認申請書類を作成し、審査機関に提出したり、図面をまとめあげたり設計事務所としてはもっとも忙しい期間となります。実施設計に基づき施工会社は工事金額を見積もり、設計事務所とのやりとりを踏まえて予算内に収まれば請負契約をします。近隣あいさつ、地鎮祭を済ませればいよいよ着工となります。


顔の見える関係をきずくことからはじめよう

いくら間取りがきれいにまとまったとしても、重要なのは現場です。
「建築家-施主-施工会社」の三位一体が完成度の高い建物をつくりあげるのです。したがって地鎮祭や上棟式はもちろん、工事中にも施主を交えての定例会議、さらに工事のポイントポイントに顔を出して施主の人柄を知ってもらうのも大切です。顔の見える関係が築ければ自然と工事にも熱が入りていねいな仕事につながっていくものです。


現場体制と現場監督の役割

木造住宅をつくるには14~15の職種が入ります。したがってその職種をつなげていく現場監督の力量もとても大切なポイントです。現場監督は全体の工程管理、職人の段取り、設計事務所の打合せ、施主の対応など、さまざまなコミュニケーション能力も求められるのです。

現場監督は、だんごの串

現場監督は、だんごの串


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