基本性能:行動力はあるが集じん力がやや弱い
サイドブラシと吸い込みのみの至ってシンプルな構造
集じん方式は、吸引による吸い込みだけで、ホコリをかき込むためのブラシは非搭載。本体が通過する時にホコリを吸い上げるだけなので、集じん能力はどうしても弱いと感じます。両サイドにあるブラシは長く、本体より先に出るため隅まで届きホコリを集めやすいのですが、細くて柔らかな素材のため1度の運転でかなりヘタリが見られます。もう少ししっかりした素材だと耐久性との両立ができると感じました。
とれたホコリはコレくらい
4つのモードを組み合わせて動くタイプ。センサーで部屋の大きさを瞬時に把握するような高度なシステムは搭載されていませんが、時間をかけながらも隅々までしっかり動く行動能力はなかなか優秀です。しかし集じん力が弱いせいか、ホコリを吸い込んだ量は少なめという結果でした。バッテリー残量がなくなると戻るタイプなので、もしホコリが残っていても掃除は終了します。このあたりは、人の手で補って上げる必要があるでしょう。
モップシートは、本体裏面にある取り付け板に取り付けて使用します
また、モップシートを装着して拭き掃除ができますが、その場合カーペットでは使えなくなります。障害物を避けるセンサー・落下防止センサー・オートチャージ・タイマー機能などは搭載しているので、留守中に掃除を済ませることは可能です。
メンテナンス:構造がシンプルな分、お手入れは楽
ダストボックスの構造
ダストボックスは上から取り外すタイプ。タッパーのような容器のフタを取るとフィルターがあり、そのフィルターの下にホコリが溜まります。吸い込み口の部分には簡単な返しがついていて、ホコリが落下しないようになっています。ゴミが溜まるとサインが出て知らせてくれるのも便利です。吸い込み部にブラシがないので、ダストボックスの手入れをすれば他にはほぼ手間がかからず、全体的な手入れは楽でしょう。両サイドのブラシやフィルターなど、消耗品の価格が安いのもうれしいポイントです。
独自性:低価格ながら3つのクレード展開
上:ハイグレードモデル【CZ-907】/下左:Standardモデル【CZ-905】/下右:エントリーモデル【CZ-860】
機能や構造自体にコレといった個性はありませんが、ハイグレードモデルの他、スタンダードモデル【CZ-905】・エントリーモデル【CZ-860】の3展開あり、いずれも手頃な価格となっています。低価格帯ながら3つのグレードを展開しているのは、他社とは違った魅力と言えるでしょう。
デザイン:スッキリしているが、サイドブラシがやや触覚っぽい?
ホームへ戻ると前方ではなく後方(おしり側)で充電する姿が何とも愛嬌があります
黒をベースに赤を施したボディカラーは落ち着いた印象。本体・操作パネルのデザインともにスッキリとしていてキレイにまとまっていると感じます。ただ、両サイドのブラシをセットすると、長くて本数も多いため、まさに昆虫の触覚のようです。ブラシをセットした状態でもう少しスッキリ見えると良かったのに……と思いました。
まとめ:価格に見合った製品!お試しにおすすめ
価格には十分見合っている性能でしょう。ただし、ゴミが取れる量はそこそこなので、その点で満足度が低くなる可能性があるかもしれません。お掃除ロボットを試してみたい、または、メインの掃除機ではなく自分が掃除機をかけられない時の代打として欲しいなど、過度な期待をしないなら問題ないでしょう。