地球環境問題への関心の高まり、再生可能エネルギーとして注目される太陽エネルギー。ここでは太陽熱利用の設備機器(ソーラーシステム・太陽熱温水器)について基礎知識を確認しておきましょう。

「太陽光」利用と「太陽熱」利用の違い

太陽

太陽エネルギーは有効に活用したい

太陽エネルギーを利用する方法にはいくつかの種類がありますが、違いがわかりにくいのが「太陽光発電」とソーラーシステムや太陽熱温水器など「太陽熱利用」の機器ではないでしょうか。

「太陽光発電」は、太陽が持つエネルギーを太陽電池で直接電気に変えるシステム。太陽電池を屋根などに設置して、発生する直流の電気をパワーコンディショナで交流に変換して使用します。電気が余った場合は売電が可能ですが、夜間や雨天の場合は電気の供給を受けることになります。

「太陽熱利用(ソーラーシステム・太陽熱温水器)」は、屋根など設置した太陽集熱器で太陽の熱エネルギーを集め、水や空気などを暖めるもの。給湯や冷暖房に利用することが可能です。曇や雨などで太陽熱が利用できない場合に備えて補助熱源(給湯器など)を設置します。

再注目されている太陽熱利用

太陽熱利用のシステムは、太陽熱を集める集熱器、熱を蓄える蓄熱槽、熱を輸送する配管、熱変換器や断熱材などで構成された比較的シンプルなもの。1980年代に開発され普及、実績の多い機器ですが、最近になって再び注目されてきています。

その理由のひとつは、太陽光発電などと比較してエネルギー変換効率が高いこと。太陽光発電では、太陽エネルギーの10%程度の利用と言われていますが、太陽光を熱に変える場合は40%以上のエネルギー利用が可能とか。また、設置費用も比較的安価という点も魅力でしょう。


次ページでは、太陽熱利用の種類と特徴をみていきます。