ヤマダホームズ 「エコ」のポイント
- 企業建築家
- 木質パネル一体構法+壁体内換気システム
- スマート・ハウジング
要するに、工場生産を基礎とするプレハブメーカーでありながら、邸別の設計に長く重点を置いてきた企業といえます。それは具体的にいうと、敷地の条件や周辺環境、顧客の要望をベストミックスして、最適な住まいづくりの提案を心がけているということです。
なかでも「ジャパニーズ・モダン宣言」とあるように、ヤマダホームズが近年力を入れている設計・デザインは和の発想と現代の暮らしを調和させることです。 和の住まいの特徴は、外部環境と設計や素材を工夫することで、風や光の具合を調整しエアコンなどに頼りすぎない、エコと快適性を両立しようとする考え方です。
そのためには当然、邸別に設計やデザインの工夫をすることが必要になります。ヤマダホームズの場合は、そうしたノウハウの蓄積が豊富であるという点が、まず第一のポイントとしてあげられそうです。
さらに、躯体の基本性能が高いということが必須条件になります。この点については、木質パネル一体構法と壁体内換気システムという独自のシステムが効果を発揮。具体的には、木質パネル一体構法により次世代省エネ基準を上回る断熱性能を確保しています。
ヤマダ電機のグループ下で「スマート・ハウジング」を展開
また、壁体内換気システムは構造体の結露を防ぎ、住宅の長寿命化に大きな役割を果たします。いわゆる「長期優良住宅」は「エコ」な住まいの必須条件といえますからヤマダS×Lはその点でも真面目に取り組んでいることが指摘できます。このような前提条件の下、最近はスマートハウスの取り組み「スマート・ハウジング」の提案も積極化しています。HEMSや太陽光発電システムといった創エネ設備、エコキュートなどの省エネ設備などを組み合わせるのが一般的です。
ヤマダ電機のグループの調達力を生かした最新の省エネ家電などを組み合わせで、よりエコな住まい提案を目指そうとしているのも最近のトピックスの一つです。
このほか、独自の環境技術として、「地熱利用空調システム」の実証実験もスタートしています。地熱は外気温に比べ安定していますし、そのエネルギーは無尽蔵。このような新たな技術開発にも地道に取り組んでいるのがヤマダホームズの特徴の一つです。
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