優れた音声認識技術を持つニュアンスコミュニケーションズ
音声認識ですべてが済む、SFのような時代がもうそこまで来ている
2012年も非常に短い期間のカップを作ったあとに大きく上に放れてロケットスタートとなりました。スマートフォンの普及や、クラウド化する環境が、同社がリードする音声認識技術に、より高い収益をもたらすと期待されているかのような様子です。
同社の音声認識ソフトウェアは日本語にも対応して実績もあり、2011年はアップルのiPhone/iPod/iPad用に「Dragon Dictation」というアプリを無償提供しました。日本語で話すだけでテキスト変換され、音声入力が可能です。
秘密はクラウドでのデータ蓄積にあり
音声入力ソフト自体は昔からあるものですが、最新の同社の技術は誤変換も少なく、かなり精度は向上しているようです。その秘密は大量の音声サンプルデータがクラウド上に保管されているからで、データ量が増えるほど認識精度は向上します。キーボードを装着しない、タッチパネル型の小型PCがスマートフォンだとすれば、その普及で大量の文字入力をどうするのか、という問題が出てきます。音声認識技術はその解決策になると思われ、かなりの部分を音声入力で打ち込んでしまえば、あとは所々ある誤変換部分のみタッチスクリーンを叩いて修正すれば済みます。
また音声ではなく、「バーチャルキーボード」と呼ばれる、文字キー上をなぞるように動かすことで素早く文章を打ち込める技術を開発したSwype社を2011年に買収しました。こちらは音声技術ではありませんが、同様にスマートフォンを狙ったソリューションです。