タイプ2復刻なるか!?
前3列、後3列の6人乗りは、日産ティーノやホンダ・エディックス、フィアット・ムルティプラと同じ。電気自動車のNewBulli(ニューブリー)は、見た目どおりタイプ2、あるいはマイクロバスのコンセプトカーだ。市販前提というよりもコンセプトの気配が濃厚だが、ニュービートルのニューモデルがジャパンプレミアで登場したように、かつての名車が復刻する機運というのは、MINIやフィアット500を見れば明らか。しかもモーターだけでなく、ガソリンもディーゼルエンジンも搭載できるというから本気になれば出せないこともない、と思えてくる。ボディサイズは全長3990×全幅1750×全高1700mmで、室内では後席を格納でき、ワゴンとしての積載性を確保するのもオリジンのタイプ2と同様。そしてインパネにはiPadが設置されていて、ナビなどのアプリケーションはタブレットやスマホが担うというクルマの未来を暗示しているようだ。
ハイエース独走を止められるか
2012年夏に登場するバンが、NV350キャラバン。NV200バネットは、日本市場の働くクルマとして一応の成功といえる状態で、ワゴンモデルもリリースされ、キャンピングカーのベースカーとしても人気を集めつつある。海外でもニューヨークのタクシー「イエローキャブ」に選ばれるなど順風満帆の滑り出しだ。その上を担うキャラバンは、ハイエースに独走を許しているのは間違いなく、NV350キャラバンにかける期待はかなり大きいはず。存在感のあるフロントマスクと、シャープなサイドビュー、伸びやかなロングボディはなかなかクールでカッコいい。バンの荷室長は3mをオーバーで、積載性というキモをしっかりと抑えている。ワゴン仕様の登場はアナウンスされていないが、ぜひ期待したいし、働くクルマ、ミニバン、キャンピングカーのベースとして来年夏以降は注目の的になるはず。