注文住宅/トラブル・欠陥住宅・シックハウスを防ぐ対策

長持ちする家、しかし水回りの83%は保証切れ(2ページ目)

私たちの暮らしを豊かで便利にしてくれる住宅設備機器ですが、住まいの中で1番故障や不具合を起こしてしまうのも設備機器です。設備機器の保証はほとんどのものが最大で3年間です。それを過ぎてしまうと修繕費用などはすべて自己負担となってしまいます。今回は設備機器にの故障や不具合に対しての対策などを学んでいきましょう。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド


主にどんなところが故障したのか

床下の配管関係

床下の配管関係

【事例】
・配管からの水漏れでカビが発生し、木部の腐敗が進んでいた
・排水がうまくできずに水がしみ出ていた
・ジェットバスが押してもいないのに急に作動した
・ガスコンロのセンサーに不具合が生じた
・シンクのコーキングが取れて変色した
・換気扇が異常音を発生して動かなくなった


配管からの水漏れはあきらかに経年劣化ですので、修理というよりも修繕になります。修繕となると直し方にもよりますが少なくとも水回りは100万以上の出費となります。また、ジェットバスなどはモーターを交換しなければなりませんので、修繕費用として約25万位かかるでしょう。設備機器そのものの交換であれば修繕費用はそれ程高額ではありません。設備機器との取り合い部分や設備機器が原因で構造躯体を劣化させてしまっていた場合の修繕工事は簡単ではありません。


対策と考え方

こうした不意の大きな出費は住宅ローンや家計のやりくりに大きなダメージを与えます。そこで近年「住宅設備の延長保証」を提供している専門保証会社が複数社出てきております。延長保証料の目安としては、新築の水回り機器全品目登録の場合は5年間で4万円、10年間で10万円くらいです。
設備延長保証のもうひとつの利点が24時間コールセンターです。どこか故障してもコールセンター1カ所に連絡すれば問題解決が可能です。こうした保証サービスを活用することも住まいの安心・安全の確保の上で有効な選択肢のひとつになります。さらに床下点検口、天井点検口、小屋裏点検口など、新築時に点検口を確保し、1年に1度くらいは点検口をのぞいて水漏れや何か変化があるかを自分の目でチェックすることをおすすめします。新築の計画時に間取りが決まったら必ず水回り周辺に点検口が設けられているかを確認することです。
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