大動脈炎症候群の治療
炎症を抑えるために、ステロイドが使われます。症状とCRPを見て、減量、中止していくことになります。減量が難しい場合は、免疫抑制薬を併用します。免疫抑制薬の効果は報告されていますが、保険診療になっていません。血管の炎症から生じる血栓を予防するために、血小板の機能を下げる抗血小板療法を行います。つまってしまった血管を除いて、人工血管、他の血管で再建する外科療法がありますが、血管の炎症の場所がはっきりしていて、ステロイドなどで効果がない場合に行われ、大動脈炎症候群の約20%が外科療法となっています。
多くは、頚動脈の再建、腎動脈の再建、大動脈の再建、心臓への栄養血管である冠動脈の再建、大動脈の弁の再建になります。