貯蓄/ボーナスと貯蓄

ボーナスで住宅ローンを繰上げ返済するポイント

ボーナスは、先々で困らないように手を打つチャンス!家計を立て直す絶好のチャンス! そこで、住宅ローン利用中の人にお勧めしたいのが繰上げ返済です。

久谷 真理子

執筆者:久谷 真理子

住宅購入のお金入門ガイド

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いよいよボーナス。少しまとまったお金が入ったときは、先々で困らないように手を打つチャンス!家計を立て直す絶好のチャンス! そこで、住宅ローン利用中の人に提案したいのが、住宅ローンの繰上げ返済です。まず、繰上げ返済はどのようなものかを確認し、次に、自分に合った返済方法を考えてみましょう。

繰上げ返済の効果

■期間短縮効果と返済額軽減効果
繰上げ返済には、「期間短縮型」と「返済額軽減型」があります。具体例でそれぞれの効果を確認しましょう。下表は、3,000万円、3%、35年返済で借り入れてから5年後に繰上げ返済をした場合についてです。
期間短縮効果と返済額軽減効果
■利息軽減効果
ところで、いずれの方法をとっても期待できるのが、支払利息の軽減効果。上記と同様の条件で、効果のほどをみてみましょう。
利息軽減効果
上記から、期間短縮型には期間を短縮する効果があること、返済額軽減型には毎月の返済額を少なくする効果があることがわかります。また、利息の軽減効果をより期待できるのは、期間短縮型であることもわかりました。

これらの効果を踏まえたうえで、自分にはどちらが合うのかを考えましょう。以下では、「ボーナスで繰上げ返済をした方がいい人」について採り上げます。

ボーナスで繰上げ返済した方がいい人

ボーナスで繰上げ返済をした方がいいのは、返済期限が定年を大幅に超えるなどで将来の返済に不安のある人、それから、家計のやり繰りが厳しいと感じている人です。

■将来の返済に不安のある人
「このままだと返済が終わるのが70歳……」など、将来の返済に不安のある人は、期間短縮型の繰上げ返済を行って、少しずつでも返済期間を短くするように努めましょう。ボーナスは、先々で困らないように手を打っておくチャンスです。

■家計のやり繰りが厳しいと感じている人
「家計のやり繰りが厳しく、頑張っても赤字になることがしばしば……」といった人は、返済額軽減型の繰上げを行って、少しでも毎月の負担を減らすように努めましょう。ボーナスは家計を立て直す絶好のチャンスです!

ところで、「どうせ繰上げ返済をするなら、利息軽減効果の高い期間短縮型で」と考える人もいるでしょうが、目先の損得よりも生活の安定を優先させるようにしましょう。

また、繰上げ返済を行うための大前提は、ある程度の貯蓄があること。住宅ローンの負担はできれば減らしておきたいものですが、無理は禁物です。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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