秋田内陸線の魅力
秋田県内陸部、秋田新幹線の角館駅とJR奥羽本線鷹ノ巣の間94.2kmを南北に縦貫する秋田内陸縦貫鉄道の秋田内陸線は、旧国鉄角館線と阿仁合線を引き継ぎ、両線を結ぶ新線を開通させて、1989年に全線開業となった第三セクター鉄道である。マタギ(山中でカモシカやクマの狩猟を行う狩人の群れ)の里といわれる人口の少ない山間部を走るため経営は苦しいが、沿線住民の足として懸命に走っている。山間部は車窓の見どころも多く、秋は紅葉が美しい。冬は寒さが厳しいものの、雪に閉ざされた銀世界を行く列車の旅には独特の旅情がある。ぜひ、一度は訪れてみたい路線である。