「幸福度」の節目は30代から40代
旦那様に依存してばかりで大丈夫?
あなたの「幸福度」は何点ですか? そしてその幸福度は、年齢とともにどう変化していますか? 様々なアンケートを見ても、「幸福度」の節目は30代から40代。「幸せになる妻力」について、今回は考えてみます。
「幸福度」は2極分化している
2010年に内閣府が行った「国民生活選好度調査結果」によると、「自分の幸福度」を10点満点で聞いたところ、平均は6.5点。年齢別にみると、10点中「7点以上の幸福感がある」と回答した人の割合は、30歳代をピーク(58%)に、年齢層が上がるにつれて低下しています。そして見逃してはいけないのは、実際には幸福度が8点以上という「幸せ者」と、幸福度が5点以下という「不幸ではないけれど特に幸福でもない人」に回答が大きく2極化していることです。
平均点が6.5点と聞くと、「みんな、まぁまぁ幸せなのかな」と感じますが、実際には幸福度には大きな差があります。特に注目したいのは幸福度5点の「幸福感を特に感じられない層」の割合。30代では10%台前半だったこの層の割合が40代になると20%近くまで上昇し、幸福度8点の「幸せ者」グループに近い値になってきます。
ここから読み取れることは、30代の過ごし方で、その後の40代が「幸せ者」と「特に幸せでない人」に分かれるということ。もちろん、幸せを測る尺度は人それぞれですが、夫婦関係・家族関係がその中の大きな割合を占める要素であることは間違いありません。40代に「幸せ者」になるために、30代で身に着けておかなければいけないもの。それは「幸せにしてもらう」ではなく「自らが幸せになる」という力ではないでしょうか?
夫婦関係の「満足度」は40代が最低
「幸福度」に大きく関係のある夫婦関係の満足度に関しては別の調査があります。リクルートの「ブライダル総研」が20代から60代に行ったアンケートによると、「夫婦関係に満足」と回答した既婚者は全世代を合計すると男性が73.4%、女性が67.6%と、6~7割の方が夫婦関係に満足しているようです。
しかし、これも年代別に見てみると興味深いことがわかります。男女とも20代は「満足している」人が80%を超えていますが、徐々にその割合は低下。40代になると男性が62%、女性が60%にまで下がります。男性はここが底で、50代になると73%に回復するのに対し、女性は50代はさらに下がって54%。60代になってやっと70%に回復します。この結果からも、20代から30代のうちに、夫婦関係をしっかり築いておかないと、女性の「幸せ度」はどんどん下がっていくことが見えてきます。
プロポーズの言葉にも変化
一方、プロポーズの言葉にも、変化が表れています。かつては男性が外で働き、女性は家の中を守る、という役割分担が一般的でしたから、プロポーズの言葉も「一生幸せにするよ」とか「僕についてきてください」などが主流でした。しかし、今は既婚男性の6割、調査によっては8割以上が「妻が働くこと」を望む時代。「全国プロポーズの言葉コンテスト 2010」の最優秀賞は「ボクに毎朝、お味噌汁をつくらせてください。」でしたから、男性の意識も相当変化しています。「結婚したら、あとは幸せにしてもらえる」と思っていては決して幸せになれません。いろいろな意味で「夫任せ」「夫に依存」ではなく、妻自らが「幸せになる妻力」を身につけることが大切です。
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