株価が上昇すると、「今が買い時?それともまだ?」と悩む人が多いのではありませんか?
欧州の債務危機問題に関しては、これまでも支援策が発表される一方で各国の意見の食い違いが明らかになる等、中途半端な対応に終始していました。そのため、世界の株式市場はこうした状況に振り回されて、上げ下げを繰り返す日々が続いています。
株価が上昇すれば、「底を打ったのかも」と株を買いたくなる投資家が多いことでしょう。本当に、底を打って株価が反転する場合もあるでしょう。しかし、単なる戻しにすぎず、すぐに株価が下落してしまう場合もあることでしょう。
株価の上昇が本物かどうかは、どのようにして見分けることができるのでしょうか?
利用するチャートは出来高
株価が上昇するためには勢いが必要になります。早さの勢いではなく、活気の勢いです。活気を見るために使うチャートは「出来高」です。出来高では、人気度や活気度を見ることができます。株価が上昇している時には株式市場に参加する投資家が増えるため、出来高は増加する傾向にあります。
反対に、株価が下落している時には株式市場に参加する投資家が減るため、出来高は減少する傾向にあります。そして、出来高がピークを迎える時に、株価も転換点(天井と底)を迎えることが多くあります。
次のページでは、相場の上昇が本物かをどうやって見極めるのか、具体的なチャートを利用しながら解説します。