資産運用

世界経済危機の今だから知りたい有望な投資先

ギリシャの債務危機問題は今、全世界を揺さぶる金融危機に発展しつつあります。こうした事態に、株式市場は下落基調にあり、為替相場は大きな変動を強いられています。これから投資する場合、有望な投資先はどこなのでしょうか?世界経済が危機に直面している今だからこそ、今後有望だと思われる投資先を紹介していきます。

横山 利香

執筆者:横山 利香

投資をはじめてみようガイド

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2009年10月に発覚したギリシャの債務危機問題は、ギリシャだけに留まることなく、財政赤字を抱えるポルトガルやイタリア、スペイン等の国々にまで信用不安を拡大させました。

その結果、2011年10月9日には、欧州の金融大手デクシアが事実上の経営破綻となりました。ギリシャの債務危機問題が明らかになって以降、欧州の大手銀行を巻き込む初めての事態となり、世界経済を揺さぶる金融危機にまで発展しそうな様相を呈しています。

世界の株式市場は下落傾向・為替相場は未曾有の円高水準 

イラスト

相場低迷時こそ有望な投資先を探すチャンスです!

世界経済はリーマン・ショック以降、回復傾向にありました。しかし、解決の目処がなかなか立たない欧州の債務危機問題の影響を受け、欧米をはじめとした世界の株式市場は2011年夏以降、下落基調にあります。

日本の株式市場では、日経平均株価が10月に終値ベースで年初来安値を更新しています。また、米国の株式市場でも、NYダウが10月に年初来安値を更新し、2010年9月以来1年ぶりとなる安値をつけました。さらに、これまで世界経済の回復を牽引してきた中国やインドといった新興国でも、株式市場は今年に入ってから低迷を余儀なくされています。

また為替相場では、欧州の債務危機問題や米国景気の減速懸念から、消去法的に円が買われています。ユーロ円相場やドル円相場では未曾有の水準にまで円高が進行する等、為替相場でも激しい値動きが続いています。

「休むも相場」で苦境をチャンスにする

現在の厳しい相場環境に、多くの投資家が苦境を強いられているかもしれません。このような時に悪あがきをして取引にのめりこんでしまうと、自らをより苦しい立場に追い込む可能性を否定できません。

「休むも相場」という株式投資の格言があります。取引の回数を増やせば儲かるというものでもありません。判断に迷う時もあれば、損失に打ちのめされることもあるでしょう。そんな時はいったん取引をお休みして、冷静になって相場を見守ることも重要なのです。

厳しい相場環境の今だから取引をいったんお休みしやすく、今後有望な投資先を考える絶好のチャンスだととらえることができます。そこで、次のページでは、私が考える今後の有望な投資先を紹介していきます。
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