これまでに無い書き味の正体を探る
このペン先が新しい書き味のポイント。万年筆のペン先のようなフード部分と、ニードルポイントのようなペン先の組み合わせが、しなる柔らかな書き味を生む
例えば、インクは水性インクですが、新たにこのリフィル用に作られたインクは、従来の水性インクとは比べ物にならないくらい速乾性に優れています。書いた直後に指で擦っても大丈夫なくらいです。また、インクの流出量のコントロールが利いていて、水性ボールペンだと裏写りする紙を使っても、裏写りしませんでした。
この平たい部分も含めて、ペン先全体がリフィルになっている。ペン先のチップ部分は5m程度書くと、その人の筆記角度に合わせて変形し、より馴染む書き味になる
つまり、インクフローに関しては万年筆に近いと言えば近いんですね。先端部が樹脂ですから、紙への当たりは柔らかく、またボールを回す構造ではないので、筆圧ほぼゼロでも紙にペン先が触れればインクが出ます。これも万年筆に近い感じです。従来、万年筆ならではの書き味だった、紙にペン先を置いた、その瞬間から書き始められるスピード感も、「インジェニュイティ」なら手軽に味わえるということです。
リフィルは中字(M)と細字(F)の二種類の太さ、黒と青の二色を用意。価格は1050円
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