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大卒フリーターは2億円の損!(2ページ目)

子どもの進路を考えるとき、「大学まで行かせる」を大前提に考える時代ではなくなっているのかもしれません。

豊田 眞弓

執筆者:豊田 眞弓

教育費 ・ 奨学金ガイド

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大卒で就職できない学生が5人に1人

就職してくれればまだ問題はないでしょう。
子どもが成長してからの親の気がかりの1つが、経済的な自立をしてくれるかどうかです。

特に今のように、不景気で新卒採用が十分でない中、大学を卒業しても就職できない学生が5人に1人もいます(2011年3月)。
もっとも、フリーターから起業したり、アーティストやプロアスリートになったり、あるいは資格を取って会社員の生涯賃金を超えることもないとは言えず、「フリーター」が即問題とは言えない面もあります。

しかし、新卒時にフリーターだと、そこから安定収入のある正社員などになるのは至難の業という現実もあります。

ちなみに、パート・アルバイトの年収は、仮に200万円でほぼ上昇しないとすると、大卒で60歳までフリーターだと、<200万円×38年=7800万円>と、生涯賃金は1億円にも満たなくなります。正社員で働く場合とフリーターになった場合、大卒男性では約2.1億円もの差になります。

卒業時点で後悔することがないよう、子どもの教育投資の仕方を再考するとともに、進路の前提になるキャリアプランについて、中学くらいでもっとリアルに考えることも大事だと思います。
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