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大卒フリーターは2億円の損!

子どもの進路を考えるとき、「大学まで行かせる」を大前提に考える時代ではなくなっているのかもしれません。

豊田 眞弓

豊田 眞弓

教育費 ・ 奨学金 ガイド

マネー誌・女性誌の外部ライターを経て、マネーコラム執筆や監修、講演・研修などで活躍するようになる。ライフワークとして、子供や生徒・学生の金融経済教育に携わり、子どもマネー総合研究会理事や、亜細亜大学ほかで非常勤講師も務める。趣味は講談、猫に添い寝。

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子どもが小さいうちは、「いい大学にはいって、いい会社に就職してもらいたい。だから教育にお金がかかるのは仕方がない・・・」などと漠然と考えている親御さんが多いのではないでしょうか。
しかし今は、子どもの進路を考えるとき、「大学まで行かせる」を大前提に考える時代ではなくなっているのかもしれません。

就職先でも生涯賃金は異なる

大学

大学に入ることより、大学で何を学んだかが問われる時代です

入社した企業でずっと勤め続けた場合(退職金を除く)、学歴別では、男性は高卒2 億6000万円、大学・大学院卒が2億9000万円、女性では高卒1 億9000万円、大学・大学院卒2 億5000万円となっています(ユースフル労働統計2011。データは2008年)。

生涯賃金は企業規模でも大きく異なり、規模が大きくなるほど生涯賃金も高くなる傾向があります。例えば男性大学・大学院卒の場合、企業規模1000 人以上では3 億3000万円に達するのに対し、企業規模10~99 人では2 億3000万円と、1億円もの開きがみられます。

つまり、同じ大卒・大学院卒であっても、勤務先によって生涯賃金が大きく違ってしまうのです。大卒で中小企業に勤めるよりも、高卒で大企業で勤め上げる方が生涯賃金が高くなるという逆転現象も起きています。

もちろん、企業に勤めるだけが「働き方」ではありません。自営業や自由業、起業をすることで会社員以上の収入を得ることも考えられますが、データで見るとこれがすべてではないですが、会社員として勤める場合は前述のような傾向が見られるのです。


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