サイクル分析とは
時期を分析する場合には、サイクル分析を利用します。サイクル分析では、世の中のものがある一定の周期で動いているという考えに基づき、相場も一定のサイクルで動いていると考えます。ですから、相場のサイクル=周期を分析することで、相場の転換点を考える分析方法です。相場は基本的に、高値から安値をつけ、次の高値という風に動きます。ですから、高値から安値、そして次の高値までの時期が一つのサイクルになります。
では、先程のドル円相場のチャートで、過去に遡って円高の時期を確認してみましょう。
それぞれに丸印をつけました。わかりにくいので、参考までに価格を書いておきます。2008年3月に95円台、2008年8月に110円台、2008年12月に89円台、2009年1月に101円台、2009年11月に84円台、2010年5月に94円台、2010年10月に80円台、2011年4月に85円台の高値、安値をつけています。
サイクルを計算する
では、高値と安値の期間を計算してみましょう。ここでは大雑把に計算します。2008年3月に75円台~2008年8月に110円台=5ヶ月
2008年8月に110円台~2008年12月に89円台=4ヶ月
2008年12月に89円台~2009年4月に101円台=4ヶ月
2009年4月に101円台~2009年11月に84円台=7ヶ月
2009年11月に84円台~2010年5月に94円台=6ヶ月
2010年5月に94円台~2010年11月に80円台=6ヶ月
2010年11月に80円台~2011年4月に85円台=5ヶ月(地震による値は不測の事態なので考慮していません)
4ヶ月から7ヶ月までの幅がありますが、中間の値をとると、およそ5ヶ月から6ヶ月で底を打ってトレンドが転換していることがわかりますね。
次の底打ちの時期の目安
では、気になる次なる底打ちの時期を計算してみましょう。前回の安値は2011年4月に85円台です。およそ5ヶ月から6ヶ月となると、20011年9月から10月あたりだと予測することができます。
ただし、ここ数年は4ヶ月から7ヶ月までの幅がありましたので、その幅もさらに考えると、2011年8月から11月までと考えることもできます。
ドル円相場が史上最高値(円高)を更新した今、いつ、いくらで底を打って、円安ドル高に転換するのかは誰にもわかりません。しかし、こうしたサイクル分析を利用することで、トレンドが転換する時期、そして底を打つ価格を予測してみるのも面白いかもしれませんね!