頬を噛んでしまう原因は、頬と歯の位置関係!

頬を噛む

頬を噛む癖は、歯並びの影響を大きく受ける

頬の粘膜は奥に行くに従って、歯に接近した位置に近づきます。そのため奥歯では、親知らずなどの奥歯が一番噛み込みやすくなります。前歯周辺では、犬歯付近での歯の形態によっては、唇の一部を巻きこんで噛んでしまうことも時々みられます。

実は粘膜の厚みは、体型によっても変化しやすいもの。ふっくらしてくると頬の粘膜の肉付きが良くなるため、粘膜が歯の位置に接近し、頬を噛みやすくなってしまうことがあるのです。

もちろん歯の位置に合わせて、頬の粘膜部分も噛み込まないように無意識に緩み、頬をかむのを防げることもあります。ただし「慣れ」として学習するには時間がかかるため、慣れが追いつかないほど短期間に急激な位置関係が変化したり、その許容の範囲を超えたりした時は、毎日のように頬を噛むようになってしまいます。

良く見かける頬を噛む3つのパターン

急な歯の形の変化
最も多いのが、歯の治療で奥歯を削ったりした後に、仮歯や被せもの、ブリッジなどで、それまでの歯の形と少し違う歯の形が急に入ったとき。歯の位置や形態が急に変化した時に、頬だけでなく舌なども噛んでしまうことがあります。

ひどいときは、わずか0.5mm程度の形の変化で噛んでしまうことも……。噛み込む部分の形態を変化させたり、粘膜より少しでも離れる様に歯を削ると改善します。

■歯の移動や形態、親知らずの影響

歯ぎしりなどがあると、歯が歯ぎしりの運動に合わせた形に削れてしまうことがあります。そのため本来は歯の形で、粘膜を巻き込まない為の歯の形態が崩れ、鋭く尖った様に削れたりするため、粘膜が巻き込まれやすくなることがあります。

上の歯では、歯が噛む力や歯ぎしりの力が長期間に渡って繰り返されると、それまであった内側から外側に少しずつ押し倒される様に傾むくことがあります。慣れによる頬の粘膜の補正が限界になると、頻繁に噛むことになります。

良くあるのが親知らずが徐々に生えてきて粘膜とのスペースが無くなり、徐々に噛む様になることです。親知らずを削っても対応できないほどスペースが少ない場合には、抜歯する方が良い場合もあります。

■入れ歯が原因
入れ歯は口の中のスペースに合わせて、歯の位置を自由に設定できるため、歯の並べる位置によっては、粘膜を噛みやすくなってしまうことがあります。

ただし内側に寄せれば、舌を噛みやすくなり窮屈に感じ、外側に広げれば、舌は楽になっても、頬を噛みやすくなるといった具合に、頬の粘膜と舌のスペースをバランスを考慮しなければなりません。

また下の歯並びが舌より低い場合なども舌が噛みやすくなることがあります。噛み合わせが極端に低い入れ歯になると頬を噛みやすくなることもあります。

ある程度は慣れによって落ち着くこともあるため、少し様子を見てそれでもまだ頬や舌を噛むようであれば、調整を行ないます。

慣れと調整を上手に組み合わせて対処

基本的には、粘膜を噛みこむことを防ぐには、歯の形態で巻き込みを防止するか、歯を削って粘膜とのスペースを作る、噛む時に少し頬を緩ませ方向で「慣れる」のを待つ、3つの方法があります。基本的には、粘膜が歯に接近しないように考えます。

歯を削った後の仮歯や、入れ歯を作ったなど、急に歯の位置が変化したために粘膜を噛み込む様になった場合には、歯や被せものなどを削って対応することが一般的です。

ただし粘膜を噛む癖のある人は、すでに歯と粘膜が非常に接近していることが多いため、中には削ってしまうと被せものや、ブリッジがすぐに外れてしまう形になるなど、歯の削る部分がギリギリのやり取りになることが多くなります。

そんな場合は削って調整するよりも、慣れるかどうかを1~2週間ほど様子を見た方が良いこともあります。慣れを待ってもどうしても頬を噛んでしまう場合にだけ、他を犠牲にしても歯を削る方法を選択すればよいと思います。
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