ETF/東証に上場するETF(上場投資信託)の特徴

賢く選ぶ!ETFの見分け方のポイント(2ページ目)

投資信託よりも低コストで、世界中の有望市場に手軽に投資できるETF。でも、銘柄がたくさんあってどれを選べばいいのかわからない、という人は多いのでは?そこで今回はETFの選び方のポイントについて解説します。

執筆者:村岡 里香

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連動する指数の特徴が自分のニーズに合ったETFがみつかったら、次の3つのポイントを確認しましょう。

ETF選びで大事な3つのチェックポイント

●その1.保有期間中にかかる信託報酬は?
負担

収益に直結するコストは安ければ安いほどベター

ETFには、一般的な投資信託と同じように、信託報酬という保有コストがかかります。ETFの信託報酬は一般の投資信託よりもずっと割安なのが特徴ですが、やはり長く保有するほど収益に影響をあたえるものなので、必ず確認しておきましょう。もし、同じ指数に連動するものや類似したものがあって迷う場合は、信託報酬を比較してみてください。

ETFで最も重要なコストは信託報酬といえますが、他にも売買する際の委託手数料や、海外ETFの場合は円と外貨を交換する際の為替手数料もかかります。これらの金額は証券会社によって異なるため、低コストな窓口を選べば安く抑えることができます。

●その2.純資産残高と売買高の大きさは?
また、ETF選びで必ずチェックしておきたいのが流動性です。いくらコストが安くても、純資産残高が伸び悩み、売買高が極端に少なくなってしまったETFは避けるべき。流動性が乏しいものは、取引価格と連動する指数との差が開きすぎて適正な値段で売買できなくなったり、あるいは売りたい時に売れない、買いたい時に買えないという事態が発生する恐れがあります。そのようなETFは上場が廃止されるリスクも高まります。

取引所のHPなどで純資産残高や売買高が他のETFとくらべて少なすぎないかどうかを確認し、できるだけ純資産残高が100億円以上、最低でも50億円は超えるものを選ぶことをおすすめします。

●その3.連動する指数とのズレ(トラッキングエラー)は?
上記のETFの取引価格と連動対象である指数との差のことを「トラッキングエラー」といって、この大きさはETFの品質の良し悪しを判断する重要なポイントです。トラッキングエラーが1%未満で、かつ小さければ小さいほど、指数にきちんと連動し
トラッキングエラー

新興国に投資するETFの場合は取引の制約が大きいという理由からトラッキングエラーが大きめになる傾向があります。

ている優秀なETFといえます。反対に2%以上など大きくなっているものは投資家が離れやすく、上場廃止のリスクも高いといえます。

トラッキングエラーが大きすぎていないかを確認するには、国内ETFであれば各ETFの定期レポートなどで、海外ETFであれば取扱っているネット証券のサイト上に掲載されているファクトシート(概要報告書)でチェックできます。


これらの要素はどれか一つではなく総合的にクリアしているかどうかを判断することが大事です。たくさんの種類があるからこそ、投資家の支持をあつめつづけて長く存続できるETFをえらび、自分にぴったりのポートフォリオの構築に役立てて下さい。

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