代表的な金鉱株ETF2種が遂に日本で取引開始!
金価格上昇を予想する方注目のETFが遂に日本上陸!
「マーケットベクター」と名のつくシリーズのETFはヴァン・エック社が運用している金融商品で、商品やオルタナティブなど、どちらかというと非伝統的な投資商品からなるものを多く運用しています。GDXは世界の大手金鉱株を集めたETFで、GDXJは、中小型金鉱株を集めたETFです。末尾のJはジュニア株(Jr)、小型株を表しています。
国際金価格は2011年4月を頂点に現在調整段階の中にありますが、長期的な金価格の上昇は依然として続いており、現在はじっくり投資を考えるには良いタイミングだと思います。もちろん金そのものや金ETF自体を買うのも選択肢の1つですが、GDXやGDXJを買うことができれば、金や金ETFを買うよりも金価格が上昇したときに大きな値上がりを期待できます。これまで金鉱株といえば個別株を売買しなければいけなかったわけですが、ETFであればリスクを分散して金鉱株のメリットを上手く享受できるというわけです。
GDXが保有している金鉱株は時価総額~兆円クラスのものが多く、トップの組入れ銘柄は世界最大手のバリックゴールド(ABX)、次にゴールドコープ(GG)、ニュ
ーモントマイング(NEM)、キンロスゴールド(KGC)の順となっており、銀最大手のシルバーウィートン(SLW)なども含まれます。全体の6割以上がカナダの企業ですが、南アフリカ企業も中位以下に顔を揃えます。南米(ペルー)や英国などもあり、国籍はいろいろですが、全て米国に上場している企業です。
このETFが米国でデビューしたのは2006年5月であり、リーマンショックを挟んでもなお、ここまで年率平均10%近いリターンを出している優れたETFです。設定以来、全ての年でS&P500指数など一般的な株価指数を上回ってもいます。前述のように、一般に金鉱株というのは金価格が上昇するとき、金価格以上に大きく上がるという特徴があります。2009~2010年は金が大きく上昇しましたが、いずれもこのETFはそれ以上に騰がりました。
ただし、リスクもあります。2008年のような金融危機の時は、金価格がほとんど下がらなかったのに対し、このETFはマイナスリターンとなりました。悪い時には金現物の方が金鉱株より打たれ強い面があるのです。