先進医療保障は保険らしい保障
先進医療保障は少ない保険料で多くの給付金を受取ることが可能な、生保商品の中でもかなり保険らしいレバレッジの効いた保障と言えます。極端に言うと、加入後早期に重粒子線治療(先進医療)を行った場合、支払った保険料が1,000円で受取る給付金が300万円(支払った保険料の3,000倍)のようなことも考えられるからです。
各保険会社の保障内容をみると、基本的には先進医療の技術料相当額を保障する内容で、がん保険の場合はがん治療を目的とした先進医療に限られます。保険料は医療保険でもがん保険でも僅か月々100円~200円程度であることから、気軽に加入しやすくなっています。先進医療保障の内容については、先進医療の保障は必要なのか!?で詳しく取り上げています。
1被保険者あたり1契約が原則
ある保険会社で医療保険とがん保険に加入しようとした時、実は先進医療保障付きの医療保険とがん先進医療保障付きのがん保険に両方加入することができません。パンフレットにも「被保険者が既に当社の先進医療関係の特約に加入している場合には付加できません。」のような記載があります。よって、どちらに付けるか選択しなければなりません。一般的には、がん保険の先進医療保障はがんに関する先進医療に限ることから、保障範囲のより広い医療保険の方で特約を付加した方が安心と言えます。
異なる保険会社なら複数加入できる
異なる保険会社で加入する方法もあるのね
1被保険者あたり1契約が原則の先進医療保障ですが、実は異なる保険会社であれば複数加入することもできます。例えば、A保険会社で医療保険、B保険会社でがん保険に加入や、A社もB社も医療保険に加入するような場合、先進医療保障が2つになったとしても、両方とも加入することができます。
何故複数なのかと言うと、生保商品は一般的に死亡や入院によって契約した保険金額や給付金額(治療費の額などには連動しない)を受取れますが、先進医療保障は例外的にかかった技術料に連動した給付金額の受取りになります。先進医療による療養は技術料に関する費用だけではないことから、複数に加入して治療にかかる全ての費用を賄えるようにしたいとの思いがあるからです。
本末転倒的な加入には要注意!
先進医療保障は単独では加入できず、必ず医療保険やがん保険に付加する必要があります。仮に複数必要だとしても、その為に必要以上の保険に加入することは適切な選択とは言えません。無理や無駄のない賢い備えをしていきましょう。
※先進医療保障の加入方法等については保険会社に確認して下さい。