経済が学べる やさしい投資入門/まずは金利・株価・為替を押さえよう!

株と為替、金利は密接に関わり合っている

日本経済は、国内だけにとどまらず世界経済ともつながっています。ですから、金融や経済の大きな仕組みを理解することが必要不可欠になります。とは言っても、一体何から始めればいいのか戸惑ってしまう人も多いことでしょう。まずは、金融や経済の基本とも言える株、金利、為替をおさえることから始めましょう。

横山 利香

執筆者:横山 利香

投資をはじめてみようガイド

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日本経済はもちろん、世界経済を理解するためには、金融や経済の基本とも言える株、金利、為替をおさえることが大切。なぜなら、株価と金利、為替はそれぞれが密接に関わりあっているからです。そして、これらは企業業績や個人消費といった経済動向に影響を与えるため、投資を行う上では必ず知っておきたい事柄です。

経済の好循環サイクルの流れ

経済の好循環サイクル

経済の好循環サイクル

たとえば、為替が円安に動いた場合で考えてみましょう。日本を代表する企業には、トヨタ自動車等輸出関連企業が多くあります。そのため、日本経済は輸出関連企業の業績の影響を大きく受ける傾向にあります。輸出関連企業では、為替が円安に動くことで企業業績の好調につながります。企業業績の好調は、働いている社員の賃金を押し上げる他、人手不足から雇用環境の改善につながります。賃金が上昇すれば、買い物や外食等といった個人消費の増加につながります。個人消費の増加は、企業業績の好調につながり、そして、さらなる賃金の上昇という風に、経済全体が好循環のサイクルに入る可能性が高くなります。

企業業績が良好になり、雇用環境が良くなることは、景気が良くなる証ですから、株式市場の上昇につながります。景気が良くなれば金利が上昇し、預金金利等の上昇という風に好循環の流れにつながるのです。

経済の悪循環サイクルの流れ 

経済の悪循環サイクル

経済の悪循環サイクル

反対に、為替が円高に動けば、輸出関連企業では、業績の悪化につながます。企業業績の悪化が賃金の減少、雇用環境の悪化、個人消費の低迷とつながります。そして、景気が低迷すると、株式市場の下落につながります。経済全体が悪循環のサイクルに入る可能性が高くなるのです。

賃金動向や雇用環境、個人消費といった日々の経済活動は、株や為替、金利といった金融環境と密接に関係しています。そして、日々の経済活動はビジネスとも密接に関係しています。投資においても、ビジネスにおいても、株や為替、金利は必要不可欠な存在と言えるのです。


まずは、金利についての知識から順番に押さえていきましょう。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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