投資と貯蓄の違いを理解して使い分けよう
私達に身近な銀行の定期預金等は、元本は保証(金額に上限あり)されていますが、収益はあまり期待できません。貯蓄の目的はお金を貯めることだからです。一方、株式等の価格が変動する商品には、元本の保証はありませんが高い収益が期待できます。投資では、お金を増やすことを目的としているからです。現在、高金利とされるネット定期でも、預金金利は1%を下回る状態。100万円を1年間預けても受け取れる利息は数千円です。それでも、お金を貯めることや元本の保証が目的なら貯蓄で十分です。
しかし、私達を取り巻く環境を考えて下さい。老後の生活資金となる年金は先行きが不透明な上に、会社員として受け取れる給与は一向に増えません。こうした不安は、お金を増やし、自分で解消するしかありません。わずかな利息しか受け取れない貯蓄で不安を解消することは難しく、投資を始めることが不安解消の第一歩なのです。
投資への一歩が自分自身を変える
投資を始めることは不安かもしれません。しかし、投資を始めてみると、自分の変化に驚くはずです。たとえば、株式を購入しようと思ったら、日経新聞や会社四季報等を使って気になる企業の情報を収集し始めます。そして、株価チャート等を参考に売買タイミングを考え始めます。「株式相場が為替の影響を受けて動いた」というニュースを聞けば、なぜ株式相場が為替によって変動するのかを調べます。これまで興味のなかった事が知りたくなり、積極的に行動を起こすようになります。なぜなら、投資した自分のお金をわざわざ損させたい人はいないからです。投資を始めると、金融商品やそれに関わる経済動向といった様々な事柄について調べます。その行動が、金融や経済についての知識を自然と身に付けさせます。身に付いた知識は、営業や会議といったビジネスの場でも力を発揮するはずです。資産運用はもちろんビジネスでも、金融や経済の知識を持っていて得することはあっても、損することはまったくないのです。
すぐに投資を始めるのはちょっと待って! その前に投資に潜むリスクを知っておきましょう。詳しくは次ページで。