中国株/中国株投資の仕方とおすすめ銘柄

中国最大手のワイン企業に注目!(2ページ目)

張裕ワインは中国1位(シェア約15%)、世界5位のワインメーカーです。中国のワイン市場は年率25%~30%のペースで成長しており、ワイナリーの規模では世界一の規模になる見通しです

戸松 信博

執筆者:戸松 信博

外国株・中国株ガイド

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2015年までに生産量倍増を計画

世界一の規模のワイナリーへ

世界一の規模のワイナリーへ

張裕は今後5年で生産量を倍増させる計画です。2011年末時点で、張裕は全国で2万ヘクタールのぶどう栽培基地を有し、新彊(41.7%)、寧夏(26.7%)、山東(23.3%)、陝西(5.0%)、遼寧(1.7%)、北京(1.6%)の6箇所に分布されています。ぶどう栽培面積は中国全体の25%を占めており、中国で1位、世界でも上位です。一部は外部からブドウを調達していますが、自社で大半の原料を調達できることが高い利益率に繋がっています。葡萄の栽培からワインの醸造に使えるようになるまでには3年かかり、長期的な成長計画が必要です。同社は2014年に25%増の2万5000へクタールに拡大する計画です。さらに、2015年に山東省煙台市でワイン研究開発センターと生産工場を竣工する計画もあります。これによって生産容量は2011年の18万トンから2015年には40万トンまで拡大し、生産量を2011年の10万トンから2015年には25万トンに拡大する計画です。売上高については現在の約50億元の水準から2014年に100億元に、そして利益を30億元とする計画です。

世界一の規模のワイナリーへ

同社は低・中・高級品それぞれの価格帯で核となるブランドを有していますが、今後は特に利益率の高い高級ワインの販売比率を拡大する方針です。張裕は2001年に中国初のワイナリーを設立し、世界で10軒のワイナリーを保有しています。今後5年間で世界17箇所のぶどう生産地でさらに20軒のワイナリーを設立する計画です。それによって、高級ブランドであるシャトーワインの販売量を4000トンから5年後には1万トンに拡大し、中級ワインのカベルネを1万トンから5年後に5万トンに拡大する計画です。経営陣によると、もし計画通りワイナリーが30軒に拡大すれば、張裕のワイナリー規模は世界1位になるとのこと。同時にこれまで同様ブランド力に注力します。過去、張裕ワインは他のどの競合他社より平均単価を長期に渡って上げることに成功しており、またその高付加価値商品をうまく販売するために、どこよりも広告宣伝費にお金を投じてもいます。広告費は売上高の13%にも達しており、売上が4倍ほども大きな中国のビール最大手、青島ビールの広告額をも上回るほどとなっています。

参考:中国株二季報
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