赤外線通信を利用して移行する方法
既存の携帯電話で多く利用されてきた方法が、赤外線通信によるアドレスの移行・交換です。海外ではすでに赤外線通信は利用されていないこともあり、多くの海外メーカー製のAndroidスマートフォンも赤外線通信に非搭載となっており、これまで赤外線通信を利用したアドレスの移行・交換はできませんでした。
しかし国内メーカーによるAndroidスマートフォンの登場により、今では、対応端末であれば携帯電話との赤外線通信によるアドレス移行・交換が可能となっています。
赤外線通信によるアドレスデータの移行・交換は、携帯電話同士の場合と同様です。携帯電話側を1件または全件送信にして、スマートフォン側は受信待機状態にして行います。
赤外線通信で、うまく転送できない場合
赤外線通信によるアドレス転送は手軽なので初心者の人にも好まれる方法ですが、うまく転送できないというケースも意外とあります。microSD経由の転送ほど確実ではない原因はいくつかあります。■携帯電話とスマートフォン双方の赤外線ポートを向き合わせる
赤外線の有効範囲は意外と狭いので、端末同士が遠かったり、位置がずれていたりすると相手の端末を認識できません。距離も同じで、できるだけ近づけるようにしましょう。
■データが大きいと転送できない
データが大きかったり、件数が多かったりした場合は、転送に時間がかかり、転送できないというケースもあります。そんなときは1件ずつ転送してみましょう。
■スマートフォン側の環境依存でできない
スマートフォンの状態によっては、赤外線通信が正常に働かない場合もあります。こうした場合は、リセットまたは電源を落として、再起動して試してみましょう。
赤外線通信は、端末によって全件送受信の対応・非対応など、操作も仕様も若干異なるので、説明書をよく見てから行ってください。
次のページでは、Gmailを使って移行する方法を解説します。