オープンの2週間ほど前に、ひょっこりお店を訪ねてみると、その日はまさしく工事も佳境に入ったところ!資材が転がり裸電球の灯る室内に、ややお疲れ気味の小林さんがペンキだらけの格好で登場。1階から4階まで全ての部屋と階段のペンキ塗りは、小林さん本人と友人たちでせっせと作業していたのでした。
「毎日階段を上下に往復していたので、だいぶ痩せましたよ!」
とちょっぴり笑顔。震災の影響で資材の到着が遅れたりしながらも、4月1日にめでたくオープン。場所は環七通り沿いで、駅からはやや離れており、歩くと10分ちょっとかかりますが、お散歩にはちょうど良い距離です。住宅街をてくてく歩いて環七に出ると、不思議なかたちをした窓の、細長いビルが見えてきます。
白い看板が目印。タイル張りの細長いビルです。
「太陽は毎日当たり前のように大地を照らしているけれど、それは人間の暮らしに欠かせない、なくてはならないもの。忘れてしまいそうなくらい普通のことですが、自分がデザインするものもそんな風にさり気なく、でも大切な存在でありたいと思いました」。
波多野光さん作、太陽の絵が飾られた店内。
雑貨や食品の並ぶ1階のショップスペース。
そして独自の目線でセレクトした雑貨も並びます。日本の工芸品、北欧のアンティーク等、国内外、新旧は関係なく、「暮らしの市場」に通じる商品を今後はもっと増やしていくそうです。
写真上左は竹製のUKIHASHI。菜箸もあります。
kimeシリーズの靴べらや時計など、木の質感を楽しんでみてください。
左はオリジナルジャム。季節で中身が変わります。
右のクッキーは太陽のかたちをしたものがありました!
ここでしか買えないオリジナル食品も扱っています。フルタヨウコさんのジャムは季節感溢れる自然な味わい。今のシーズンは、青森の”葉取らずリンゴ”に桜の塩がほんのり効いた、和菓子のように上品な甘さのジャムがありました。
そして、クル(タカタナオコさん)のクッキーもいろいろ。ほっとするような優しい甘みで、サクサクと噛むほどに粉の風味がじんわり広がる、素朴なおいしさのクッキーです。
さらにスペイン・アンダルシアのオリーブオイルやフランスの野菜の瓶詰めなど、各地で見つけた「これは!」という商品が並びます。
実際に手で触れて座って、使い心地を試すことができます。
階段を上がって、2,3階は家具のコーナー。こじんまりとしたお部屋のような空間なので、家に置いたときの配置やバランスをリアルに体感することができます。カリモク家具「HARU」はここで先行販売、富士ファニチアの「nagi」、匠工芸 の「LAND&SUN」もシリーズ全てを見ることができます。
また、ここでは今後モノ作りの背景を伝えるようなワークショップや各種イベントも開催。人が気軽にざっくばらんな雰囲気で集まって、お互いに影響を与え、交流できるような空間にしたい、とのこと。初回のイベントは4月29日(金)に、デザイナー・秋田道夫さんとのトークショーを予定しています。参加者も一緒になっておいしいものでも食べながら、みんなで「普段の生活」をテーマに語り合います。(詳細は以下HPをチェック。今回、私も司会として参加します)。
http://www.mikiyakobayashi.com/news/2011/0419.html
明るくて温かくて居心地のよい「タイヨウのした」に、みんなで集まってみませんか?
タイヨウのした
東京都目黒区碑文谷5-28-8
TEL 03-6421-3925
OPEN 12:00~20:00 火曜、第1、3水曜定休
http://www.taiyounoshita.jp/