CASE3 「身内の悪口にキレた!」
普段ガマンしていたことでも、夫のなにげないひと言で爆発するケースもあります
一方、会社員であるF美さんの夫は、そんなF美さんの弟の生き方を真っ向から否定するタイプで、いつもイヤミばかりを口にしていたといいます。日に日にエスカレートする弟に対する悪口もいよいよピークに達し、ついにF美さんに「ああなったら人間おしまいだな」「アイツと付き合うのはやめろ」などと暴言を吐くようになりました。
そのつど夫婦喧嘩になっていたものの、今度ばかりはとうとうF美さんも「アナタは立派ですけど、弟には弟の生き方があるんです。理解できないなら、もういいです!」とキレて、夫との離婚を本気で考えるようになったのでした。
パートナーの身内の悪口は絶対タブー!
F美さんへのアドバイス:「考え方や受けとめ方の違う人に、弟の生き方を理解してもらうのは無理だろう」と諦めていたF美さんでしたが、ガマンにも限界があり、とうとう爆発してしまったようです。夫とは、弟を接触させず、あまり話題にのぼらないようにすることです。義弟を否定させる機会がないようにすればよかったのではないでしょうか。
基本的に、夫婦間のルールとして、配偶者の身内の悪口は絶対にタブーです。F美さんも、「弟も私もアナタの家族。将来を心配してくれる気持ちはうれしいけれど、自分の身内のことを悪く言わないで」と、わかってもらえるようにする努力が必要でしょう。
■だからといって、「マザコン夫」でも困ります……
このように、「離婚しよう」と心に決めるきっかけは、人それぞれで異なりますが、やはり、「この人とはやっていけない」と思ったときでしょう。また、一度、別れると決めてもそのあとで迷うこともありますし、迷うようであれば撤回しても構わないのです。一時の感情で離婚を決意するより、その決断が自分にとって正しい選択なのかを客観的にみられることが、自分が幸せになるためのヒントなのです。