4月から値上げされるものが続々
油も値上げ予定。生活への影響がそろり……
値上げはガソリンだけに留まらず、4月から値上げされる商品・料金がいろいろあります。それらを一通り確認してみましょう。
電気料金
電気料金は、発電に使う燃料価格に応じて「燃料費調整制度」という制度に基づいて毎月調整されます。ここ最近は国際的に原油などの燃料費が高騰しているため、それに合わせ電力10社の4月からの電気料金は値上げになると発表しました。値上げ幅は各電力会社によって違い、また各プランによっても違います。モデルプランの1つとして、例えば、東京電力管轄地域で従量電灯B・30A契約、月の使用電力量が290kWhだった場合、3月なら6,251円だった料金が4月には6,307円と56円値上げになります。
ガス
ガス料金も電気と同様、燃料費調整制度によって燃料費の変動が反映されることになっています。そのため、主要都市ガス4社は4月からの値上げを発表しています。例えば、大阪ガスは標準的な家庭の使用量に対する月料金が、3月の水準では5,530円だったものが、4月からは5,550円と20円値上げになります。ただし、値上げは4月だけに留まりません。電気もガスも、すでに5月の値上げを発表しています。5月の値上げも4月と同様、平均的な家庭で数十円程度ですが、上げ幅は全体的に4月よりも大きくなる予定です。
小麦
日本は小麦の大部分を輸入に頼っていますが、輸入は政府が一括で行い、政府から国内業者に売る仕組みになっています。この輸入小麦の売り渡し価格は、毎年2回、4月と10月に国際価格に応じて変更されます。小麦は昨年2010年の干ばつでロシアが輸出停止を決めたためと、オーストラリアで今年頭に起った大洪水のため需給がひっ迫し、国際価格が急上昇しています。4月の売り渡し価格は、主要5銘柄平均で3月までの価格から18%も引き上げられることが決まっています。
小麦は小麦粉、パン、うどんなどの材料として使われますが、今後こういった食品の国内価格への影響が出てくることは必至です。
食用油
食糧価格の上昇は穀物だけではなく、油にも及んでいます。油の国際的な価格が上昇しているので、食用油を国内で販売する日清オイリオグループは、家庭用食用油の出荷価格を1キロ当たり30円以上引き上げることを検討しています。ただし、こちらは4月1日からすぐに値上げという話ではなく、4月下旬前後を目安に値上げする予定。出荷価格が上がれば、当然小売価格にも反映されていきます。