ライバルに負けない“テッパン”モデル
2008年にアウディ80から数えて8世代目となる欧州Dセグメントに属するサルーン&アバント(ステーションワゴン)。1.8リッターと2リッターの直噴ターボエンジンを搭載。よりスポーティな内外装のSラインもラインナップ、価格はサルーンが435万~566万円、アバントが453万~584万円となる。ハイパフォーマンスモデルのS4もラインナップ、価格はサルーンが791万円、アバントが809万円
いわゆる欧州Dセグメントに属する。メルセデス・ベンツでいえばCクラス、BMWで言えば3シリーズ、である。国産で手っ取り早く言うなら、トヨタマークXだ。
マークXはともかくも、他のライバルドイツ勢と比べると、少しだけ大きいクルマに映る。横幅があって、背が低い。Cや3があまりにコンサバだから、それを格好いいと思う人も多いはず。アウディももちろん、そこを狙った。FF(エンジン前置き前輪駆動)ベースにも関わらず、エンジンやミッションの搭載を工夫して、格好いいスタイリングを手に入れたのだった。
後席の広さでは、FR(後輪駆動)のCや3の及ぶところではない。そもそも室内空間を広く取れることがFF車のメリット。そういう実利と格好いいカタチ、さらには見劣りしないパフォーマンスを手に入れたとなれば、ブランド論はさておき、検討に値すると思う。
アウディのスポーツモデル開発を行うクワトロ社(quattro GmbH)が手がけたハイパフォーマンスモデル、S4。最高出力333psのV6・3リッター直噴スーパーチャージャーエンジンに、デュアルクラッチトランスミッションの7速Sトロニックを組み合わせる
アウディに乗ることが、好きになるか嫌いになるか。試したことのない方は、一度、ディーラーに行ってA4に試乗してみるといい。