4月相場の傾向は?
まず4月の株式市場の傾向を調べるため下記のような簡単な検証を行いました。■検証条件
検証期間
・1990年3月~2020年2月
バックテスト対象
・全銘柄
買いルール
・3月末に買い
売りルール
・25日経過後に翌日売却
全銘柄を対象に3月末に買って25日経過後に売却した場合、どれくらい利益や損失があったかを過去データで調べた結果が以下の通りです。
検証結果
勝率: 52.33 %
勝ち数: 46,959 回
負け数: 42,783 回
引き分け数: 2,013 回
合計損益(率): 191,787.16 % 平均損益(率): 2.09 %
合計利益(率): 463,805.35 % 平均利益(率): 9.88 %
合計損失(率): -272,018.19 % 平均損失(率): -6.36 %
プロフィット・ファクター(合計利益÷合計損失): 1.705
平均保持日数: 28.15 日
勝率52%、平均損益率+2.09%とかなりの好成績です。4月は他の月と比べて株式投資に適している月と言えるでしょう。このような結果となった背景としては、
・3月末(年度末)に企業が保有する株式や投資信託をいったん売却し、決算書に載らないようにする傾向にあるため、それらの企業による買戻しが4月はおこりやすい点
・年金・生保などの機関投資家が年度始めのリバランス(株式組み入れ比率の調整)で日本株を買いやすい傾向にある点
が挙げられます。次に勝ちトレード数の多かった銘柄を見てみましょう。
4月相場で勝ちトレード数の多かった銘柄一覧
図を見ると、「IMV<7760>」「スター精密<7718>」「小田原機器<7314>」など、精密機器や機器、輸送用機器といった業種に資金が集まりやすく、株価が上がりやすいと考えられます。これらの業種に注目することで、リスクが低く、リターンの高い投資ができると期待できるでしょう。【完全無料】当コラムで使用している株式投資ソフトのフリー版を無料でプレゼントします。先着順ですのでお早めにお受け取りください。
(このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします)