三島由紀夫、「暁の寺」の舞台 ワットアルン
ワットポーやエメラルド寺院の対岸に位置するため外観を眺めるだけの人も多いが、是非川を渡って寺院内に足を踏み入れてもらいたい
バンコクを代表する川、そしてそびえたつ仏塔、その目の前を行き交う船……その姿はまさにバンコクを象徴する風景だと言えるでしょう。
ワットアルンへのアクセス
ライトアップされた様子はまるでチャオプラヤ川に浮かんでいるよう(c)タイ政府観光庁
ターティアンという船着き場から渡し船で対岸に渡ります。ターティアンは、BTSサパーンタクシン駅の真下にある船着き場サトーン駅(Sathorn Pier)からチャオプラヤエクスプレスボートで約15分、料金は1人15バーツ(約45円)前後。そこから渡し船で約5分で運賃は3バーツ(約15円)。
ワットアルンの入場料と服装
入場料50バーツ(約150円)。服装チェックはエメラルド寺院やワットポーほど厳しくありませんが、短パン、ミニスカート、タンクトップ、キャミソール、足元もビーチサンダルやミュール、サンダルでは出かけないように。タイ人にとって神聖な場所を訪れる以上は、それにふさわしい身なりで訪れてください。ワットアルンの見どころ
本堂の前にはエメラルド寺院同様、ヤック(鬼)が入口で守っている
■仏塔
敷地内には5基の仏塔があり、一番大きな仏塔(大仏塔)の高さは75メートル、台座の周りは234メートルもあります。また、ヒンドゥー教の影響を受けて建てられているため、上部にはヒンドゥー教のエラワンという象が、その上には座っているインドラという神様の像が鎮座しています。他の4つの仏塔はこの大きな仏塔の周囲を囲むように建てられています。
■本堂
この本堂はラーマ2世の頃に建てられたもの。回廊に並ぶ仏像は120体もあり、その前には中国の影響を受けた石像は144体も並んでいます。本尊の台座の下にはラーマ2世の遺骨が納められています。
<DATA>
■Wat Arun(ワットアルン)
住所:34 Arunamarin Rd., WatArun, BangkokYai, Bangkok
TEL:02-465-5640
開館時間:7:00~18:00
アクセス:BTS、地下鉄の最寄り駅はなし。ワットポーの近くのティアン船着場から渡し船で5分。船着場ワットアルンを降りてすぐ