鉄道/新幹線

九州新幹線全線開業、新大阪から直通列車運行開始(4ページ目)

2011年3月12日、九州新幹線の博多~鹿児島中央が全線開業となった。山陽新幹線直通の「みずほ」「さくら」が新大阪から鹿児島中央まで運転を開始、最短3時間45分と驚異的な短縮効果が達成された。関西圏から南九州までが日帰り圏となり、ビジネスや観光面での活性化が期待される。東日本からも福岡まで航空機、博多から新幹線利用を組み合わせれば、都市圏への移動がスムーズになり、アクセスが改善される。

野田 隆

執筆者:野田 隆

鉄道ガイド

新幹線利用のメリット

指宿のたまて箱

観光列車「指宿のたまて箱」

驚異的な時間短縮効果で、関西圏からのアクセスは飛躍的に改善され、鉄道利用が便利になった。新大阪6時発の「みずほ」に乗れば、鹿児島中央で指宿行きの観光特急「指宿のたまて箱」に接続し、10時46分には指宿に到着できる。のんびり砂むし温泉につかって、午後遅い列車で戻れば、日帰り旅行も可能である。

一方、首都圏あたりからの利用は、「のぞみ」からの乗換で「さくら」に乗ることになるが、7時間ほどかかるので(新大阪では同一ホームでの乗換はできないので、最低でも10分以上の乗換時間は必要)、体験乗車や観光旅行はともかく、所用での利用には向かない。

福岡市地下鉄

福岡市地下鉄利用で空港から博多駅まで5分

ただし、福岡空港の立地(都心から地下鉄で数分、空港からJR博多駅までは地下鉄2駅5分)、熊本空港、鹿児島空港の市街地からの遠さ(1時間はかかる)を考慮すれば、福岡まで航空機利用、博多から新幹線で熊本、鹿児島へ行くというのは充分あり得る選択肢だと思う。

ともあれ、九州新幹線全線開業によって、新青森から鹿児島中央まで新幹線のみで行けるようになり、日本列島の交通事情は新たな時代に入ったといえる。

<関連サイト>
九州新幹線WEB

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