九州新幹線の車内
■ N700系山陽新幹線直通の「みずほ」「さくら」に使用。東海道新幹線「のぞみ」などに使用のN700系とは別バージョンで8両編成。グリーン車は6号車の半室のみ。車内は、独自のものでユニークさが際立つ。全席禁煙で、3号車と7号車に喫煙ルームがある。
・指定席
通路をはさんで、2人掛けシートが並び、3人掛けシートはない。「ひかりレールスター」に似た感じでゆったりしている。肘掛のドリンク置き場など「ひかりレールスター」と同様だ。4、5、7、8号車と6号車の半分。
・自由席
通路をはさんで、2人掛けと3人掛けシートが並ぶのは、普通の新幹線車両と同じ。2人掛けが赤系の茜色、3人掛けが青系の「はなだ色」と色合いが異なり、車内が華やいだ雰囲気となる。
・グリーン車
青系のゆったりしたシートで、通路をはさんで2人掛け座席が並ぶ。
・諸設備
トイレ、洗面所、喫煙ルームなどは木目調の壁で落ち着いた雰囲気である。全身が映る三面鏡を備えたパウダールームや多目的室もあり、様々なニーズに応えてゆったりした移動空間を提供してくれるのは好ましい。
■ 800系
九州新幹線オリジナルの車両。2004年の部分開業でデビューして以来、そのユニークな風貌と個性的な車内のインテリアで人気を博してきた。車体には、ひらがなで大きく「つばめ」と書かれていたが、九州新幹線区間内でのみ運行される「さくら」にも用いられるようになったので、「つばめ」の文字は消え、新たなロゴが取り付けられた。6両編成でグリーン車はなく、全席禁煙。1~3号車が自由席で、4~6号車が指定席。
JR九州の観光列車のデザインを一手に手がけている水戸岡鋭治氏がデザインした車内は、木目調の車内。自由席を含めすべて2人掛けでゆったりしている。すだれを使った座席のブラインドや化粧室。電話室の「のれん」など和のテイストが随所にちりばめられ、乗って楽しい車内だ。
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