先のことは想像しても想像しきれないもの。想像して動けなくなることがリスクになることだってある。
生きていると自力ではどうにもならないピンチが巡ってくることがある。恋愛においてもそう。さまざまな段階と局面にピンチは潜んでいる。付き合う前の2人は、せっかくいい感じだったのに、突然、彼の仕事が多忙になって逢えなくなってしまうかもしれない。熱愛中の2人は、ライバルに美女が登場して、彼の急転直下の心変わりを目の当たりにしてしまうかもしれない。長い付き合いの2人は、同棲を経て結婚話に進んだとたん、彼の弱さ未熟さを目の当たりにしてしまうかもしれない…etc。
でも、あらゆるピンチは、女力を鍛え、恋を育てるチャンスだ。ピンチは乗り越えらない人には与えられないというし。ピンチを超えてこそ、女力は鍛えられ、愛は深まるのだと思う。
彼を待てる胆力(女力)を鍛えるチャンス
遠距離の恋人たちだけじゃない。彼が忙しい時や、気持ちが揺れている時。恋愛には、なかなか逢えない時や逢えても心の距離が離れてしまうことがある。そこで、状況が好転することをあわてずに待つこと。女にとって“待てる力”=胆力は、もっとも大事な女力であり、非常事態に限らず、恋愛のどんな局面にも必要だし、恋愛にとどまらず、人生全般に関して大切なものだと思う。コツは、逢えない不安に、心をフォーカスしすぎないこと。痛みや不安は想像しすぎると、妄想という怪物になってしまうだけだから。女性の本質は、海のよう。日々繊細に波打ち、時には大きく荒れることもあるけれど、最終的には、不安も痛みも疑念もすべて飲みこんで浄化できる。その力が私たちには備わっているのだから。
不安が暴走しそうな時は、フォーカスするよりも、目の前にあるやれること、やるべきことをやること。料理、掃除、ヨガ、編み物……繊細な感覚を満たし、自分と誰かの今を幸せにできる、今できる何かに集中してみよう。