資産運用/資産運用の注意点とリスク

相場急変時に投資家を守る制度

相場の急激な変動による非常事態の際に投資家を守る仕組みがあります。先物取引におけるサーキットブレーカー、株取引における値幅制限など……いくつか紹介します。

横山 利香

執筆者:横山 利香

投資をはじめてみようガイド

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相場の急激な変動による非常事態を極力避けるべく、投資家を守る制度をいくつか紹介しましょう。

サーキットブレーカーとは?

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相場の急変に動揺して焦って取引して得をすることはありません。冷静な取引をできるだけ心がけましょう!

サーキットブレーカーとは、取引所が一定のルールに基づいて、先物取引を一時中断(15分程度)させる措置のことです。

価格が大幅に値下がりすると、私達投資は「まだまだ下がるかも」という不安心理に襲われます。そして、「もっと値下がりするなら、まだ高いうちに売っておきたい」と、多くの投資家が考えます。同様のことを考えた投資家が我先にと売り注文を出し、さらに下落するわけです。

そこで、こうした不安心理を鎮めるために、先物価格が一定の変動幅を超えて大きく上昇(下落)した場合に取引を強制的に取引を一時中断させるのです。サーキットブレーカーは、未曽有の事態にのみ発動される措置と言っても過言ではありません。

過去のサーキットブレーカー発動事例

過去には、2001年に起こった米国発同時多発テロの際にも、サーキットブレーカーが発動されました。投資を始めて間もなかった私はサーキットブレーカーを知らなかったため、「何があったのだろう?」と動揺したことを覚えています。

他には、2008年のリーマンショック時、そして2011年3月に起こった東北地方太平洋沖地震の際にも、サーキットブレーカーが発動されました。取引の途中で発動されることもありますので、覚えておいて損はないでしょう。

次のページでは、この他にもある取引制度、そして不測の事態に事前に備える取引法を解説していきます。

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