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ドキュメントスキャナ「ScanSnap」シリーズの選び方(3ページ目)

ScanSnapシリーズは据え置き型のUSB接続モデルで上から「S1500/S1500M」「S1300」「S1100」の3機種をラインアップしている。ネットワーク対応の「N1800」も登場したが、これは直販価格17万8000円と高額なため、一般向けモデルとしては省き、3機種を比較していきたい。

安蔵 靖志

執筆者:安蔵 靖志

デジタル・家電ガイド

カード読み取りも可能なモバイルモデル「S1100」

 S1100はモバイル用途に特化した超小型ドキュメントスキャナだ。直販価格は1万7800円と最もリーズナブルなモデル。本体サイズは幅273×奥行き47.5×高さ34mmと小さく、重さも350gに抑えられている。ACアダプターではなく、USBバスパワーで駆動するのもS1100の特徴となっている。
厚手のカード読み取りも可能なモバイルモデル「S1100」

厚手のカード読み取りも可能なモバイルモデル「S1100」

ポータブル向けのため、機能もかなり割り切って絞り込まれている。ScanSnapシリーズと言えば両面自動読み取りがウリだったが、S1100は片面読み取りで、ADFも搭載されていない。両面原稿を10枚読み取る場合、ほかのモデルなら10枚をADFにセットするだけだが、S1100は1枚ずつ表裏、合計20回の手動紙送りが必要になる。複数枚、特に両面読み取りを多く行う人には向いていないモデルと言える。

ただしS1100は3モデル中唯一、プラスチックカードの読み取りに対応している。病院やクリニックの受付などで保険証のコピーを取る場合などが多いが、このように厚手の対象物をコピー・スキャンする場合はS1100がお薦めだ。

小型ながらA3キャリアシートの読み取りにも対応している。A3原稿とカードのどちらもスキャンしたいという人はS1100で決まりだ。

●ここが○
・シリーズ中、最も小さい
・WindowsとMacの両方に対応する
・USBバスパワー駆動に対応
・シリーズの中で唯一、プラスチックカードに対応する

●ここが×
・複数枚の自動読み取りに対応しない
・読み取り面は片面のみ

●こんな人にお薦め
・ノートパソコンとともに持ち歩きたい人
・会員カードなどのプラスチックカードを読み取りたい人

■主な仕様
・センサー カラーCIS
・A4読み取り速度(自動解像度モード) 片面 1枚7.5秒
・ADF なし
・A3キャリアシート 対応
・本体サイズ 273×47.5×34mm
・重さ 350g


【関連サイト】
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