あっちもこっちもモテ期ブーム。「○歳がモテ期」という説は溢れているけれど、どれが本物?
人生に3度はあるという“モテ期”。それをコントロールして、自覚的につかむことで女は幸せになれるのだという――。確かに何だか引きの強いテーマではある。さっそく、モテ期特集を組んだ女性誌を検証してみたい。
ananの語る30代モテ期説
まずは、少し前のan-anの「"モテ期"緊急レポート」という特集号(2011年2月11日)。概要をいうと、「28歳~33歳はモテ期である」という説を検証して、それを現実化させるべく、実現法を提案していくというもの。しょっぱなの街角の男子アンケートによると、28~33歳の女性(いわゆるアラサー)に魅力を感じている人は、100人中98人だという。その後、ちまたでモテているアラサーの実例が出てきたり、モテる芸能人にそのモテ方を学んだりしていく。
それよりも、いちばん知りたいところである「なぜ、アラサーがモテるのか? 」という理由は、少しぼんやりしている。というか、「包容力がある」とか、「話していて面白い」など多くの人の想像の範囲内のものだ。
「適齢期」を活かすか、「適齢期」に振り回されるか
しかし、興味深かったのは、ロンドンブーツ1号2号の田村淳と早稲田大学の森川教授の対談中の、「恋愛学」分析。森川教授曰く、恋愛学(男女の市場において)では、「恋愛」「結婚」「浮気」3つのマーケットがあり、女性は「恋愛」→「結婚」に移行する時期がいちばんモテるのだそう。言いかえれば、結婚適齢期(アラサー?!)の女性がモテるということ?!たしかに、28~33歳の女性は外見と内面のバランスが取れはじめ、みずみずしさと成熟の両方を持ち合わせていて美しい人が多い。この時期の女性が好きな男性も多いのも事実だ。
けれど、一方では、この“適齢期”というものに振り回されてどんどんモテなくなっていく女性が増えているのも事実。男性の中には、「この年齢の女性がいちばんメンドーだ」「若くも熟してもいなくて中途半端だ」という人もけっこういる。30歳という大台を迎えて、結婚へのアセりや若さを失うことへの恐怖心にがんじがらめになって、女性としての自分に自信を失っていたり、恋愛に肩に力がはいってしまうのがその理由のよう。
モテている人はいるけれど、アラサー全員がモテているとは限らない。たぶん、本質的にモテる女になれるかどうかの境目の期間が、いわゆるアラサーなのだ。若さゆえのセックスアピールを武器にたいていの女子がモテてきた20代を超えた時に、引きつける何かがあるかどうか。では、その“引きつける何か”とは、外見なのか、内面なのか?