鉄道/鉄道博物館

名古屋の新名所「リニア・鉄道館」オープン(3ページ目)

JR東海が総力を挙げて造ったミュージアム「リニア・鉄道館」が名古屋にオープンした。メインテーマは、鉄道の高速化の歴史だ。狭軌鉄道で世界最速を記録したC62形SLから新幹線そしてリニアに至るまで、華々しい記録を打ち立てた名車両が勢ぞろいしている。CGを駆使した運転シミュレータも人気となりそうだ。キッズルームもあり、文字通り、子供から大人まで楽しめるレールパークとして注目を集めることだろう。

野田 隆

執筆者:野田 隆

鉄道ガイド

鉄道車両以外の展示

新幹線運転シミュレータ

新幹線N700系運転シミュレータ

1階には、鉄道ミュージアム定番の模型レイアウト(ジオラマ)と運転シミュレータがある。

運転シミュレータ

人気の運転シミュレータ

シミュレータは、新幹線N700系のものと在来線のものの2種。いずれも前面展望映像は綺麗なCGだ。但し、鉄道ファンの中には実際の映像を好む人もいるので、好き嫌いが分かれるかもしれない。在来線シミュレータには、運転シミュレータはもちろんのこと、車掌シミュレータが新たにできたのは珍しい試みだ。

 

超電導リニア展示室

超電導リニア展示室

超電導リニア展示室は、リニアの仕組みについて分かりやすく解説している。ミニシアターでは、リニアの車内をイメージした室内で、CGを使った山梨リニア実験線での映像を見ながらの走行体験ができる。館名に「リニア」と謳っているだけあって、充実した内容だ。

 
鉄道のしくみ展示

鉄道のしくみも分かりやすく展示している

新幹線展示車両の脇には、新幹線を中心とした鉄道のしくみコーナーがある。往年の指定席予約システム・マルスや信号システムなどが、模型やパネルで理解できるようになっている。

2階の展示としては、「歴史展示室」が見ごたえがある。東海道の歴史を江戸時代から鉄道草創期を経て、東海道本線全線電化、東海道新幹線開業、そして現代に至るまで辿れる。じっくり見ていると、このコーナーだけでも半日くらいはすぐに経ってしまいそうだ。帰宅してからも復習できるように歴史展示室だけの図録を発行してほしいものだ。

収蔵展示室

懐かしのサボなどがぎっしり収蔵展示室

収蔵展示室は、東海地方のものを中心に、列車行き先表示板(サボ)や、かつて発行されたオレンジカードや硬券入場券のコレクションなどファン垂涎のものばかりだ。

 

キッズルーム

プラレールで遊べるキッズルーム

ユニークなのは、キッズルーム。お子様向けに、プラレールを中心に楽しさ一杯の部屋になっている。靴を脱いで入るのだが、下駄箱が自動改札風になっているところが可笑しい。隣の体験学習室とともにファミリーで楽しい休日を過ごせることだろう。

 

国鉄バス第1号

国鉄バス第1号も展示

入口付近のシンボル展示3両が見下ろせる2階の一角に陳列されているバスも見逃せない。鉄道車両以外の唯一の乗り物だが、このバスは、国鉄バス第1号車だ。愛知環状鉄道の前身だった国鉄岡多線開業前のルートである岡崎~多治見間などを走った東海地方ゆかりの車両だ。

 

最後に、飲食・お土産の紹介とアクセス・利用案内を次ページで。
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