“味”“雰囲気”“価格” 驚き尽くしの渋谷肉横丁
渋谷センター街の中央、スペイン坂の登り口にある地上8階建ての『ちとせ会館』は、居酒屋やダイニングバー、ダーツバーなどが入るビル。どの店もリーズナブルに楽しめることから、長年学生や若いサラリーマンが集まるスポットとして親しまれてきました。このちとせ会館の2階ワンフロアーに2010年9月、16店舗の店が集結する『渋谷肉横丁』がオープン。“味”“雰囲気”“価格”どれも驚き尽くしで、今注目を集めているのです。昭和な空間で「はしご肉」&「出前」を楽しむ
一歩足を踏み入れると、そこは“THE 昭和”な雰囲気。270坪のフロアには、レトロな看板、瓶ビールケースの椅子、カラフルな造花のデコレーション、ロゴ入のぼんぼりなどなどが溢れ、『ALWAYS~三丁目の夕日』の世界に飛び込んだようです。通路の幅は狭く、気がつかないうちに店の敷地に入っていたということも多々。ちょっとした迷路のように細道がつながり、面白そうなお店が前触れもなくひょいと現われる空間なのです。そんな昭和な空間にオープンしている店は16店舗。鉄板焼きや韓国料理、肉を使ったピザが人気のイタリアン、海の肉=海鮮の店まで、それぞれ個性ある店舗が軒を連ねます。
「安かろう、旨かろう」がテーマというこの横丁の楽しみ方を、渋谷肉横丁プロデューサーの安藤章人さんに伺ったところ『1つの店でお腹いっぱい食べないように』とのこと。“肉”がテーマとはいえ、個性豊かでひとくくりにできない16店舗。2軒位「はしご酒」ならぬ「はしご肉」するのが横丁ならではの楽しみ方なので、美味しかったとしてもそのお店だけで完結しないよう、1軒目では腹五分ぐらいにしておくのがコツなんだそうです。
そして驚きのウラ技。なんと横丁内では出前が可能! (ドリンクは出前不可)つまり焼き肉を食べながら、「ピザもちょっと食べたいなぁ」なんていうわがままにも笑顔で応えてもらえるのです。このあたりのルール作りはさすが一つの商店会。ちなみに渋谷肉横丁には商店会会長、商店会副会長さんもいらっしゃるそうです。徹底していますね。
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