刺激的な70年代のインテリアデザインのホテル(2ページ目)

モダンアートのコレクションがつくり出すラウンジ空間

このホテルのインテリアは、幾何学的なラインのアートを多用しています。それらを通じてそこに置かれた家具やラグ、ランプやクッション、さまざまなオーナメントなどがデザイナー“Lazaro Rosa-Violan,（ラサロ・ローザ　ビオラ）”の洗練された感覚によりコーディネートされ、ダイナミックな空間を作り出しています。　　　　


現代アートに豪華なソファー、それに合わせられたブラックの印象的なランプスタンド。それは白と黒の明暗とともに、デザインされた部分は民族性の手仕事を感じさせる、それらの要素が巧みに交叉してエレガントな空気さえ感じられます。





ラウンジの導入部近い空間は、大きなミラーと大きなモダンアートが壁面いっぱいに飾られています。このホテルのアートはほとんどがモノクロームなのですが、このアートだけが彩色されています。ここで選択された家具たちは、それぞれ個性が強いものがバラバラに置かれていますが、なぜか優美で独自のスタイルになっています。

大胆なデザインで視覚を楽しむパブリックスペース

1階のエレベーターホールに置かれた巨大な彫刻です。このホテルは4つ星の割には宿泊料金がリーズナブルなので、インテリアにそれほどの期待はなかったのですが、一歩足を踏み入れたとたんに、アートな感覚に驚きました。このエレベーターホールの彫刻の大きさや展示の仕方に、デザインをもてなしとして取り入れる環境が整ったホテルとして、エレガントで洗練された空気感を感じました。


＜DATE＞
“Hotel Pulitzer Roma（ホテル・ピューリツァー・ローマ）”

インテリアデザイン
“Lazaro Rosa-Violan,（ラサロ・ローザ　ビオラ）”