子どもにも本当のお金の教育を
直之は4才の我が子に、読み書きそろばんを教え、猪山家の家計簿をつけるように命じます。■現代なら
生活と結びつくお金の事を子どもと話しましょう。
例えば、「この家は誰のうちだと思う?」と聞いてみましょう。そして、社宅なら会社の物、賃貸なら大家さんに借りている物、持ち家ならローンが終わるまでは銀行の物、などと教えてあげましょう。
そして「お金が無くなったらどうなる?」「欲しい物をみんな買ったらどうなる?」などお話をどんどん広げていきましょう。
節約は物乞いにあらず
合わないはずの家計簿の残高が合ったとき、直之は子どもにどうして帳尻合わせをしたかと聞きます。拾ったお金で帳尻合わせをしたと聞いた直之は、捨てて来い!と命ずるのです(すごくいいシーンなので続きは映画で見て下さい)。■現代なら
節約をしていると、『もらう、拾う、タダ!』がお友達。何でもトクしてやろう!という気になります。トクをすることで徳が積めればいいのですが、心まで貧しくなってはいけません。節約は工夫が必要であり、生活レベルを下げることではありませんが、心が卑しくなってしまってはあなたのレベルは下がってしまいます。
我が家はお殿様の家計ですか?
直之の子は「自分は侍なのに、そろばんばっかりやっていていいのかな?」と祖父(西村雅彦)に尋ねます。すると祖父は、「お殿様のうちに生まれた子はお殿様になる。西永(西村雅彦の役柄)の家は剣の家、お前のうちはそろばんの家だ。」とお家芸を全うするように諭します。■現代なら
今は、どんな職業にも就けますが、これを家計に置き換えてみて見ると面白い事がわかります。消費することでプチセレブ気分を味わえる現代では、誰でも気軽にお姫様になれてしまうのです。でも、お姫様の消費を続けていいのか、お殿様と同じ子育てでいいのかよく考えてみましょう。
「いつか使う」は使わない
直之が家財道具を売る時に、母(松坂慶子)は一度しか袖を通していない着物を「いつか着る」「気に入っているし、もったいないから手放したくない」と泣きます。■現代なら
現代でもまったく同じですね。さすがに着物は財産ですし思い出もあるので、簡単には処分出来ませんが、クローゼットの整理をする時に、長年タンスの肥やしになっていても処分出来ないもの、ありますよね。そんな物達が山のように溜まっていたら、武家屋敷でもない限りきっと居心地が悪いばかりでしょう。それに大事にしまいすぎて利用するのも忘れてしまうのでは?今は、物を捨てる本や、収納アドバイザーの本がブームです。一度読んでみましょう。
いかがでしたか?不況で給料がカットされたりボーナスが出なくなっても、昔と違いケータイ電話代、子どもの塾代、家族旅行のお金、などなど出て行く物がいっぱいです。でも、どんな時代にも自分らしく生きることが、家族を守ります。それには、現状を把握する家計簿をつけるところからです。
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