子どもの親権はどうなる?
「離婚はしたいけれど、子どもは手放したくない」と考えている男性は予想以上に多いものです
トラブルは、お互いの主張がぶつかった結果といえるでしょう。経済的にはどちらが引き取っても変わらない場合でも、「子どもを手放したくない」という思いが夫婦に共通しているために起こる問題です。
これについては、子どもが15歳くらいまでであれば、多くの場合、子育ての実務的な面からいっても母親に分があることが多いもの。ですが、あまりにもめたり、夫の子どもへの強い愛情に心をうたれた場合などには、親権と監護権を分けたり、子どもに選択をさせたりするという手段もあるでしょう。その場合、子どもの理解できる方法で、不安にならないように、今後の生活の予測を前向きにとらてしっかりと伝えることが重要になります。
いずれにしても、もっとも大切なのは、子どもに対して心から愛情を持って接するということです。
番外編:妻に浮気をされた夫たち
「もうアナタとはやっていけない」「ひとりで考えたい」「結婚生活に自信がなくなった」など、妻がこんな言葉を口にするようになった多くの場合、その影には異性の存在があるといっていいでしょう。……男性からの相談には、そんなふうに意見を言うようにしています。
たとえば、こんなケースもよくありがちな話。子どもが手がかからなくなったため、妻はパートで働きに出ます。少しずつお金を自分で稼げるようになり、自由を手に入れだしたタイミングで、周りの男性から声をかけられて“女の自分”を取り戻したような気分になって……。結果として、妻が浮気をはじめてしまうというパターンです。
往々にして、男性には危機感が足りない、という背景も影響しています。「ウチの妻に限って浮気などするはずはない」「ほかの男性に言い寄られるわけはないだろう」という妻を見下した考えのほかに、家庭内でもまさか妻に離婚を考えるような心の隙間があるとは思っていないことが多いからです。まずは、現実をしっかり見て危機感を持つことが大事。そして妻の浮気が発覚したら、ただちに取り除くことを目指すようなアドバイスをしています。
男性は、家庭内で夫婦のトラブルがあると仕事にも悪影響を及ぼしかねません。“ボタンのかけ違い”程度で済む段階の問題なら解決できることも多いのです。「離婚」という決断をする前に、夫婦が再生するためにできることはたくさんあります。夫の気持ちや立場を理解する意味で、「夫の心の声に耳を澄ます」というのも、そのひとつではないでしょうか。