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彼氏・彼女に「重い」と言われたら? 原因と対処法

愛しているから不安になる。それって、本当でしょうか? せっかくの愛情も、相手にとって負担になったら逆効果。重いと言われたら終わり、とまではいかないまでも行動を見直す必要があるかもしれません。彼氏・彼女への正しい愛情の注ぎ方や、お互いにとってよい距離感、について、考えてみましょう。

島田 佳奈

執筆者:島田 佳奈

恋愛ガイド

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<目次>
 

「ヘビー級の愛情」は、相手にとって迷惑なだけ?

彼氏・彼女に「重い」と言われたら? 原因と対処法

毎日終電まで働いて疲れてるのに、励ましの言葉どころか「会えなくて不安」だなんて。自分の要求ばかりで思いやりのない彼女には、正直うんざりだよ。

「そういうの、重いんだよね」……恋人にそう言われたことありませんか?

もしくは、

「私って重いの?」……逃げていく彼を見て想ったことはありませんか?

私の知る限り、恋愛経験が少ないうちほど、そして真面目な性格の人は特に、無自覚なまま重たい愛情で相手を押しつぶしてしまう傾向があるようです。

そもそも愛情はカタチのないもの。物理的には重さなんてありません。

一般的に、恋愛において「重い」と表現される事柄とは、相手にとって「負担の大きい」「プレッシャーを掛け過ぎる」「縛られていると感じる」などを指します。いくら愛情というオブラートで包まれていても、必要以上の束縛や、融通の利かない制約や、ひとりよがりな定義を押しつけられるほうはたまりません。

しかし、重いと言われてしまった側は、いったい自分がかけた愛情のうちのどれがどのくらい重いのか、わかっていない場合がほとんどです。

参考までに、過去取材や恋愛相談で挙げられた「恋人に対して“重い”と感じる」具体例をピックアップしてみましょう。

■メールの返事や連絡頻度を強要する
どれほど大きな愛情を持っていても、それを伝えるかどうかは個人の自由です。
あなたのほうは「愛しているのだから、毎日メールや電話は当たり前」と思っているかもしれませんが、相手が同じ考えとは限りません。帰宅後、疲れてすぐに寝たいときに「どうして返事くれないの?」などと追及されたら、いくら好きでもうんざりしてしまうでしょう。

■「結婚前提」であることにこだわる
ライフプランの中に「将来恋人と結婚したい」と夢を描く人はたくさんいます。しかし相手が同じように考えているかは未知数です。
仕事や収入が落ち着くまで、不確かな約束はできないと思う相手に対し「すぐでなくてもいいから、将来結婚する保証が欲しい」という無言のプレッシャーを与えるのはタブー。未来は「今」の延長線上。今のふたりにとって心地よい付き合いができなければ、どんな口約束も反故になりかねません。

■何もかも「相手任せ」すぎる
親しい間柄ほど、ついつい頼ったり頼られたりするのはよくあること。そのバランスがあまりに一方的だと、頼られるほうは重荷になってしまいます。
リードしてくれる頼もしい恋人と付き合っていると、相手任せにする習慣がついてしまい、次第に判断力や決断力が衰えてしまいます。意見を伝えないまでも、考えることを怠けないように。

「重い」という感覚は個人によりさまざま。上記の事柄が全く重く感じない人も少なからずいるでしょう。逆に「重い」と思われてしまう要因は「愛情の温度差」「恋愛に対する価値観の違い」であることがほとんどです。

間違えないでほしいのは、愛情が「重い」と指摘されただけであって、あなたとの恋愛そのものを否定されたのではないということ。
短絡的に「別れ」と同義に捉えてしまっては、反省も対処もできないまま関係が終わってしまいます。ただの忠告であれば、あなたに改善を期待しているともいえます。

どうすれば、相手に重いと思われないように愛情を伝えられるのでしょうか?
 

相手の気持ちを考えた行動をする

「こんなに愛しているのに……どうしてわかってくれないの?」それはきっとお互い様。相手の気持ちをどこまで理解していますか?

「こんなに愛しているのに……どうしてわかってくれないの?」それはきっとお互い様。相手の気持ちをどこまで理解していますか?

真面目なタイプの人によくあるのが、恋人からの指摘に対し「がんばるから」と必死の宣言をしたり、「嫌われたくない」ばかりに自分を抑え込んでしまうこと。がんばるのもけっこうですが、努力の方向を間違えていては、あなたらしさが失われてしまいます。

無理な努力はいつか破綻します。恋人とのおつきあいはダイエットと同じ。我慢しすぎや一時しのぎでは長続きしません。相手に負担をかけず、かつ自分が妥協・譲歩できるラインを試行錯誤しながら探すのが、地道で確実な方法です。
我慢することと歩み寄ることは同じではありません。まずはポジティブな気持ちで、相手の望みをインタビューしてみましょう。

もうひとつ、うっすらと自覚のある人にありがちなのが「私って重い?」と恋人に直球で質問してしまうこと。
恋人側としては「わかってるならやめろよ」と心の中で叫んでいるに違いありません。しかし、直球すぎるレスポンスはなかなかできないもの。
もしも「そんなことないよ」と言ってくれたとしても、鵜呑みにしてはいけません。それは恋人の愛情と思いやり。誘導尋問をしてしまったのは、他でもないあなたです。

愛する恋人だからこそ、言葉で確かめるだけでなく、ニュアンスや表情で察する知恵をつけたいもの。空気を読むのも訓練次第。日頃からよく恋人を観察して。
 

自分と恋人との距離を保ちいい関係を目指す

温度差が生じる原因のひとつとして、そもそも恋愛観が異なるケースもあります。その場合、いくら譲歩しようとしても、どちらかが我慢を強いられる、無理のある関係になりがちです。あまりに互いの考え方に納得できないようであれば、お付き合いそのものを考え直したほうがいいのかもしれません。

好きにはたくさんの種類があります。ただの友達ならば意気投合する関係も、恋人になったばかりに合わなくなることも。接近するほどうまくいかない場合、離れる選択をしてみるのは悪いことではありません。

誰だって、好きな相手とはずっと仲良しでいたいはず。
距離感をコントロールして、気持ちよく愛情を交歓できる関係を目指しましょう!

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