最近のデジタルフォトフレーム事情
デジタルカメラやカメラ付きケータイで写真を撮る文化が浸透したことや、価格が手ごろになってきたことから、デジタルフォトフレームはすっかりプレゼントの定番となった感がある。新郎新婦への結婚祝い、母の日や父の日、敬老の日などのプレゼントとして選ばれているようだ。2005~06年あたりに人気が出始めたデジタルフォトフレーム市場はしばらく右肩上がりの成長を続けていたが、2010年になると伸びが鈍りだしたようだ。BCNランキングの調べによると、2008年3月に13社だったベンダー数が10年9月に70社にまで達しており、その中でもソニーと富士フイルムが大きなシェアを握っているという。
画面サイズは1.4インチ台の小型モデルから、大きいものでは15インチまでと幅広い。画面サイズは平均7インチ前後のようだ。売れ筋は7~8インチ未満で、その中でも人気製品をそろえたソニーの「S-Frame」シリーズがトップシェアとなっている。
解像度もデジタルフォトフレームが市場に登場した当初はQVGA(320×240ドット)程度の低解像度モデルが多かったが、現在の売れ筋はワイドVGA(800×480ドット)、SVGA(800×600ドット)となっている。10インチ以上の大型モデルではワイドSVGA(1024×600ドット)やXGA(1024×768ドット)といった高解像度モデルも増えている。
機能面でも時計機能やカレンダー機能、音楽機能、ビデオ再生機能など、それぞれに個性を打ち出している。無線LAN経由でPCやオンラインWebアルバムから写真をダウンロード表示できるモデルなど、独自に差別化し始めている状況だ。
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