秋の夜長に力一杯ギターを弾いたら、少しは上達するような気がする
VOX「amPlug AC30」3,980円(税込)
エレキギターを弾くには、アンプが必要です。凄く上手い人ならアンプに通さなくても練習が出来ますが、初心者ほど、きちんとアンプを繋いで弾く必要があります。エレキギターの弾き方は、アンプで増幅される事が前提になっているため、アンプ無しでは出せない音がある事はもちろん、それ以前に、アンプ無しでは自分がきちんと弾けているかが分からないのです。
かといって、ギターアンプを通すとそれはデカい音がします。さらにギターを弾くために、わざわざアンプを電源に繋ぎ、ギターを繋いで演奏するといった手間が必要で、そうなると、ついギターを弾くのが億劫になって、結局弾く時間が取れなくなって行きます。アンプ内蔵のギターなら良いのですが、それだと音的な満足感が少ない場合があります。
という事で導入したのが、VOXの「amPlug」という、ギターに直接装着するヘッドフォンアンプです。これさえあれば、ギターを思いっきり鳴らす事が出来る上に、取り付けも簡単。さらに、実は細部までこだわり抜いて作られていて、安価ながら、モノ好きの心をくすぐるグッズでもあるのです。そのギターアンプを模した形も、ふざけているわけでも、デザインに失敗したわけでもなく、きちんと意味があるのです。何より、これを使って弾いてると、もう気持ちよくて何時まででも弾いてられるから、ガイド納富でも多少は上達するかな、と感じられるのが素晴らしいと思うのです。
ギターに直接挿せる手軽さと、その音のマニアックさ
ギターのジャックに直接挿して使うから、場所も取らずとても便利
この「amPlug」は、エレキギターのケーブルを挿すジャックに直接差し込むだけで使える気軽さが最大の魅力でしょう。ケーブルが不要だから、仕事机に座ったままでも、ギターを弾く事が出来ます。ヘッドフォンは、普段、iPodなどで使っているものが使えます。特に、カナル型の遮音性が高いイヤフォンを使うと、音が外部に漏れにくいので、より大音量で鳴らす事も出来ます。
上部には音量、トーン、ゲインのつまみが三つと、iPodなどが繋げるAUX端子がある
コントロールは、ゲインとトーンと音量の三つのつまみが付いています。トーンは音質、ここでは、柔らかい音から固い音までをコントロールします。音量は、ヘッドフォンで聴く音の大きさをコントロールします。ゲインは増幅率、つまり、音の伸びと歪みをコントロールします。ゲインを上げると、いわゆるディストーションが掛かったような音になるわけです。この三つのつまみだけで、かなり多彩な音を作る事が出来ますが、面倒な場合は、トーンは最大、ゲインは真ん中くらいで、後は好きな音量で弾けばOK。ギター側のボリュームも最大で構わないと思います(これは、ディストーション好きのガイド納富の好みです)。
ヘッドフォン端子は本体右側にある。ミニジャックなので普段使っているiPod用のイヤフォンが使える
凝っているのは、その音質です。ガイド納富が購入したのは、amPlugの中の「AC30」というタイプなのですが、これは、かつてのVOXというアンプメーカーの名作ギターアンプ「AC30」の音をシミュレートした製品なのです。ビートルズが使ったことで人気を博し、後にエリック・クラプトンらがマーシャルを使うまで、ロックサウンドの代表的な存在だった「AC30」の音が楽しめるわけです。クラプトンもヤードバーズ時代はAC30を使っていました。歪みすぎないけれど、キンキーな音がするので、弾いていて気持ちいいのです。
次のページでは、amPlugの豊富なラインアップを紹介します。