気遣うことが形になったお歳暮

四季のある日本には、その節目ごとに自分はもとより他人を気遣う思いがあり、それが古くから儀式や風習として今なおそれぞれの地域や人の暮らしに根付いています。ほとんどの物が祭壇や先祖に供えた物が贈答の起こりで、お歳暮もしかり、それを家族や身内で持ち寄り分かち合っていた物が、お世話になった方へ向けた物へと派生し定着したといわれています。

日頃のお世話を感謝の気持ちにかえて、心ばかりの物を贈ることは、あらためて良いことだなあと思います。形式ばったことととらえず、形によって思いに立ち返らせてくれる日本のスタイルは、むしろ合理的かつ象徴的で、非常に洗練されていると言えるのではないでしょうか。大切なものを失わず、気づかせるために形は残り、継承されていくのだと考えると私も私なりのスタイルで守っていこうという気持ちになります。

物にはそれぞれ作った人、集めた人の物語があるなぁと、特に良い物に出会うとそれを強く感じます。ひとつひとつの思いが宿る物たちの小さな物語、それが素敵なほど身近な人へも贈りたくなります。今年はそんな「小さな物語」のある物をお歳暮に贈り届けてみてはいかがでしょう。

穏やかな時間が流れる和み系焼き菓子

菓子工房ルスルス

菓子工房ルスルスの外観とルスルス箱(焼菓子の詰合わせ)小:2500円 大:3800円  「らくだの涙」という名のクッキー


東麻布にある古民家を改装した「菓子工房RESSOURCES(ルスルス)」は、そこで開かれている教室で作られるお菓子の紹介をするために週末の木・金・土だけ販売もはじめたという、お菓子やパンづくりの教室を営む工房。少人数制でわかりやすく丁寧なレッスンには遠方からいらっしゃる方や何年も通い続けて下さる方も多いのだとか。工房の建物自体が絵本の中にあるような佇まい。お菓子ひとつひとつのネーミングも可愛らしく、それぞれたくさんの物語が込められています。希少な焼き菓子の詰合わせルスルス箱は、オンラインで購入できるので嬉しいですね。友人や知人、ご実家にもほっこりした時間と気持ちが届けられます。

菓子工房ルスルス